
先日、福島労働局より2027年3月新規高等学校等卒業者を対象とした高卒採用のスケジュールが公表されました。本記事では、最新のスケジュールと採用活動のポイントをわかりやすく解説し、求人受付、応募開始、選考開始日、準備のポイントや基本ルールを紹介します。
目 次
1.はじめに
2.2027年3月新規高卒者の高卒採用スケジュール
3.スケジュールと合わせておさえたい5つのポイント
4.高卒採用5つの基本ルール
5.まとめ
1.はじめに
若手人材の採用が難しくなる中、高卒採用は将来を担う人材確保の有力な手段として、ますます注目されています。継続して取り組んでいる企業はもちろん、「これから高卒採用を始めたい」「久しぶりに再開したい」という企業にとって、まず確認しておきたいのが採用スケジュールです。高卒採用は、一般的な新卒採用とは異なる独自ルールのもとで進められるため、全体の流れを正しく理解しておくことが欠かせません。
本記事では、2027年3月卒業予定の高校生を対象とした高卒採用スケジュールを中心に、企業が押さえておきたいポイントや基本ルールを分かりやすくご紹介します。
2.2027年3月新規高卒者の高卒採用スケジュール
2027年3月新規高卒者を対象として行う高卒採用スケジュールと、企業が押さえておきたい主な動きは以下の通りです。
ハローワークによる求人票の受付開始:2026年6月1日
学校での求人申込み受理・学校への求人提示開始:2026年7月1日以降
生徒の応募書類提出・推薦開始:2026年9月5日以降
企業による選考開始・採用内定開始:2026年9月16日以降
複数応募が可能となる時期:2026年10月1日以降(事業主の承諾がある場合、同時に2社まで)

今年度も大きな流れは例年に近い一方で、福島県の申合せでは、
・文書募集は7月1日以降
・求人に関する学校訪問はハローワークへの求人申込み後かつ学校の事前了承を得たうえで実施
・求人者から生徒家庭への直接訪問は禁止
など、実務上確認しておきたい事項が明記されています。採用活動を円滑に進めるためにも、解禁日だけでなく運用ルールまで合わせて理解しておきましょう。
3.スケジュールと一緒に合わせておさえたい5つのポイント
高卒採用は7月以降に本格化しますが、実際にはその前から準備しておくべきことが多くあります。ここでは、スケジュールとあわせて押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
①求人票は早めに準備し、内容を丁寧に整える
求人票の受付は6月1日から始まります。高卒求人は、ハローワークで内容確認を受けたうえで学校へ提示されるため、早めの準備が重要です。特に高卒求人では、仕事内容、勤務条件、教育体制、福利厚生などを分かりやすく具体的に記載することが、応募意欲の向上につながります。学校の先生や生徒が比較検討しやすいよう、自社の魅力が伝わる内容に整えましょう。
(関連コラム:魅力が伝わる!応募したくなる求人票作成の3つのコツ)
(関連資料:高卒採用お役立ち資料~求人票の書き方編~)
②学校訪問はルールを守って計画的に行う
学校訪問は、企業理解を深めてもらうための大切な機会です。求人票公開前は求人に係る訪問はNGですが、認知度アップや学校との信頼関係構築の機会としての訪問はとても有効です。求人に関する訪問は、ハローワークへ求人申込みを行った後、学校の事前了解を得たうえで行いましょう。採用活動を前向きに進めるためにも、訪問時期や訪問方法は学校への配慮を前提に進めることが大切です。パンフレットや採用動画など、短時間でも魅力が伝わるツールを準備しておくと効果的です。
(関連コラム:高校訪問で効果を発揮するツール5選!心得たいポイントも解説)
(関連コラム:高卒採用を成功させるための高校訪問のポイント3つを解説!)
(関連コラム:選ばれる企業になるために高校訪問で先生と話すべき12のこと)
③応募前職場見学の受け入れ体制を整える
福島県の申合せでは、応募推薦前の職場見学の実施が重要な取り組みとして示されています。生徒が仕事内容や職場の雰囲気を理解したうえで応募先を選べることは、入社後のミスマッチ防止や定着促進にもつながります。夏休み期間などを活用し、職場見学を受け入れやすい体制を整えておくことが大切です。なお、実施にあたっては、早期選考やその類似行為にならないよう留意する必要があります。
(関連コラム:応募に繋がる“応募前職場見学”実施のポイントはこの3つ!)
(関連資料:高卒採用お役立ち資料~応募前職場見学編~)
④高卒採用ルールに則った選考活動を心がける
高卒採用にはいくつかのルールが定められています。例えば、
・書類選考だけで合否を決めてはいけない
・面接で聞いてはいけない質問項目がある
など、選考に関わる規定も含まれています。これらのルールに違反すると指導や罰則の対象となるため、事前に質問内容を準備しておくなど慎重な対応が求められます。高卒採用のルールについては、次の項目で詳しく解説します。
(関連コラム:絶対に聞いてはいけない11の質問!高卒採用の面接時のタブーとは?)
(関連コラム:人事・採用担当者必見!高卒採用の面接で使える質問例10選)
(関連コラム:正しく知ろう!高卒採用における合否通知のルールとマナー)
(関連資料:高卒採用お役立ち資料~面接編~)
⑤二次募集を活用する
高卒採用では、推薦開始時点では一人一社制が原則です。ただし福島県では、10月1日以降、生徒が複数応募を希望し、募集事業主の承諾を得た場合に限り、同時に2社まで応募可能とされています。採用担当者は、この時期の変化を理解したうえで、一次募集だけでなく二次募集も見据えた採用計画を立てることが重要です。
二次募集を行う際は、時期に合わせて開催される高卒向けの採用説明会に参加したり改めて学校を訪問したりして企業のPRを行います。学校側は二次募集を実施している企業の情報を得る手段が限られているため、訪問が難しい場合でも求人票を郵送するだけでも応募につながる可能性があります。二次募集のPRは、一次募集の結果が出始める9月中旬から下旬にかけて行うのが効果的です。
(関連コラム:正しく知って賢く活用!高卒採用の二次募集を成功させるポイント2つ)
4.高卒採用5つの基本ルール
高卒採用には、高校生の学業や進路選択を守るための独自ルールがあります。違反すると、学校やハローワークとの信頼関係に大きく影響するため、制度の趣旨まで理解したうえで進めることが大切です。ここでは、基本となる5つのルールを紹介します。
①生徒との連絡は必ず学校を通して行う
企業が生徒本人へ直接連絡を取ることは認められておらず、求人・応募・選考・結果通知などのやり取りは、原則として学校を通じて行います。また、求人者や委託を受けた者が生徒の家庭を直接訪問して求人活動を行うこともないようにするとされています。学校との連携を大切にしながら進めましょう。
②応募は原則「一人一社制」
推薦開始時点では、生徒が同時に応募できるのは1社のみです。福島県では、10月1日以降に条件付きで2社までの複数応募が可能になりますが、それまでは一人一社制が基本です。採用担当者は、地域ルールを踏まえた選考スケジュールを組む必要があります。
③応募書類は「全国高等学校統一用紙」を使用する
応募書類は、原則としてハローワークの全国高等学校統一用紙を使用し、企業はそれ以外の書類提出を求めないこととされています。履歴書の作成方法は、手書き・パソコン入力・どちらでも可のいずれかを事業主が示せますが、作成方法によって有利不利をつけてはならないとされています。
④公正な採用選考を行う
高卒採用では、応募者の適性・能力に基づいた公正な採用選考が求められます。合理的な理由のない健康診断の実施など、本人に責任のない事項や、本来自由であるべき事項によって不利益が生じる選考は避けなければなりません。障害のある生徒に対しても、不当な差別的取扱いがないよう適切な配慮が必要です。
⑤労働条件の明示と法令遵守を徹底する
採用内定によって労働契約が成立した場合、企業は各内定者に対して労働条件通知書を書面等で明示する必要があります。また、福島県の申合せでは、求職者等に対するセクシュアルハラスメント防止に関する改正法が2026年10月1日施行予定であることにも触れ、事業主に法令遵守を求めています。採用活動の段階から、安心して応募できる環境づくりが求められます。
5.まとめ
高卒採用は、大学生採用とは異なるスケジュールとルールのもとで進むため、事前準備と正確な情報把握が欠かせません。加えて、学校訪問の進め方や応募前職場見学、一人一社制、結果通知のルールなど、実務上注意すべき点も多くあります。
スケジュールを正しく押さえたうえで、学校・生徒双方にとって分かりやすく誠実な採用活動を進めることが、良い出会いにつながる第一歩です。ぜひ今年度の高卒採用計画にお役立てください。
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