
indeedのサービスの一つ「クローリング」が2025年6月末で終了します。求人情報を自動収集してindeedへ掲載してくれる便利機能でしたが、今後は求人の自動掲載が不可となり企業の採用活動に影響が及ぶ可能性があります。本記事では、その理由や影響、対応策を解説します。
目 次
1.はじめに
2.indeedのクローリングとは?
3.なぜクローリングが終了するの?
4.クリーリング終了が企業に与える影響は?
5.クローリング終了への対応策
6.まとめ
1.はじめに
indeedは、世界中の求人情報を集約し求職者と企業をつなぐ求人検索エンジンとして、多くの企業の採用活動に貢献してきました。これまで、企業が自社の採用ページに掲載した求人情報はindeedのクローリング機能によって自動的に収集され てindeed上に表示される仕組みとなっていました。しかし、2025年6月末をもってこのクローリング機能が終了することが発表されました。この変更により企業が従来の方法でindeedに求人情報を掲載することができなくなるため、採用活動に大きな影響を与える可能性があります。本記事では、indeedのクローリングサービス終了の理由や企業への影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
2.indeedのクローリングとは?
indeedのクローリングとは、企業の採用サイトや求人サイトに掲載されている求人情報を自動的に収集してindeed上に掲載する仕組みのことを指します。これにより、企業は特に追加の手続きなしに自社の採用サイトに掲載した求人情報indeedにも掲載することができました。
クローリング機能は、企業にとって以下のようなメリットがありました。
・自社サイトに求人を掲載するだけでindeedに自動で反映されるため追加の作業が不要である
・indeedの求人検索エンジンを利用する求職者に自社の求人が届くため応募の機会増加が期待できる
・求人を複数のプラットフォームで管理する手間が省けコストや運用の負担を軽減できる
3.なぜクローリングが終了するの?
indeedは、2025年7月1日より求職者がindeed上で直接応募できる機能「indeedエントリー」を全ての求人情報に適用・標準化し、これに伴い、クローリングによって収集された求人情報の掲載は2025年6月30日をもって原則終了すると発表しました。理由としては、
「クローリングされた求人情報では求職者がindeed上で応募を完結できず外部の採用ページに移動する必要があり、求職者がindeed上で応募プロセスを完結できるようにすることで利便性を向上させるため」
という内容が述べられています。なお、現在クローリングで収集されている求人情報については、企業に対し「直接投稿」や「求人情報連携」への切り替えを依頼し移行を進めているとのことで、求職者への影響は軽微であると見込まれています
4.クローリング終了が企業に与える影響は?
求職者への影響は軽微であるものの、企業の採用活動にはさまざまな影響が生じることは否めません。特にこれまでindeedのクローリング機能を利用して求人情報を掲載していた企業には、以下のような影響が考えられます。
① 求人の露出機会の減少
これまでクローリングを利用してindeedに求人を掲載していた企業は、クローリング終了後は求人が自動的に掲載されなくなります。その結果、求職者の目に留まる機会が減少し、応募数が低下する可能性があります。
② 採用コストの増加
indeedでの求人掲載が有料プラン中心となるため、求人掲載のために追加のコストが発生することが予想されます。無料で求人を掲載することも可能ですが、掲載順位が下がり応募数が減少するリスクがあります。
③ 採用プロセスの変更が必要
企業は新たにindeedへの直接投稿や採用管理システム(ATS)の導入を検討し、採用プロセスを見直す必要があります。特に、採用の仕組みがindeed依存になっていた企業は、早急な対応が求められます。
5.クローリング終了への対応策
クローリング終了後もindeedを効果的に活用するためには、以下の対応策を講じる必要があります。
① indeedへ直接投稿する
indeedの企業アカウントを作成して求人情報を直接投稿することで、求職者に確実に情報を届けることが可能です。indeed内に無料で企業ページを作成することができ、タイムリーに情報を更新することが可能です。ただし、無料掲載の場合は掲載順位が低くなるため、有料掲載を活用することでより多くの求職者にリーチすることができます。無料掲載と有料掲載の比較については、以下の記事にて詳しく解説しています。
(関連コラム:「indeed」とは?基本情報やメリット・デメリット6つも解説!)
② ATSの導入
indeedと連携できるATS(採用管理システム)を導入することで求人情報をスムーズに投稿でき、求人情報から応募者の管理など採用に係る一連の業務を一元化できます。自社に合うサービスの見極めや追加コストの発生は必須となりますが、上手に活用することで採用活動の効率化を図ることができます。
(関連コラム:今注目の「ATS」とは?導入ポイントやメリット・デメリットも紹介)
③ 自社採用サイトの強化
クローリングがなくなることで、企業の採用サイトへの流入が減少する可能性があります。外部サービスに依存しない独自の採用サイトは自由度が高く、自社の理念・ビジョン、詳細な募集要項、職場環境の紹介など「企業が伝えたい」「求職者が知りたい」情報の発信に最適のツールです。サイトのデザインや情報はもちろん、より多くの求職者の目に留まるためのSEO対策、志望度アップのためのブランディングなど、自社サイトの強化を図ることが重要になります。
(関連コラム:採用サイトの必要性とは?導入の際のメリット・デメリットも解説)
(関連コラム:これさえ押さえれば失敗しない!採用サイト必須コンテンツ9選)
6.まとめ
indeedのクローリングサービス終了は、多くの企業の採用活動に影響を与える可能性があります。従来のように自動で求人が掲載されなくなるため、indeedでの求人掲載方法を見直し、適切な対応を講じることが重要です。企業は、indeedへの直接投稿、ATSの導入、自社採用サイトの強化といった施策を検討し、採用活動をスムーズに継続できるよう準備を進める必要があります。適切な対策を取りクローリング終了に適応することで、引き続き優秀な人材を獲得し採用成功に繋げていきましょう。
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