
福島労働局より公表された令和8年3月卒の高卒求人・求職者に関する資料を基に、福島県内の高卒採用・就職の動向についてまとめました。
目 次
1.はじめに
2.福島県・新規高卒者の過去10年間の求人・求職状況
3.福島県・新規高卒者の地域別求人・求職状況
4.高卒採用を成功させる3つのアクション
5.まとめ
1.はじめに
福島労働局より、令和8年3月高卒新卒者に対してのハローワークにおける求人・求職等の状況を取りまとめた統計データが公表されました。今回は、それらを基にした福島県内の高卒求人状況レポートをお届けします。
(出典:福島労働局 令和8年3月新規高等学校卒業者の求人・求職状況 【令和7年7月末現在】)
2.福島県・新規高卒者の過去10年間の求人・求職状況
以下のグラフは、福島県内の高卒新卒者の
・過去10年分の求人数
・就職希望者数
・求人倍率
の推移を表したものです(データはすべて令和7年7月末時点)。少子化の影響は大きく、就職希望者数は継続的に減少しています。さらにコロナ禍が落ち着いてからは、求人数が以前の水準に戻ったこともあり、令和5年以降は求人倍率が2倍を超えています。令和8年3月末卒者の求人倍率は前年比△0.02ポイントと微減したものの、依然として厳しい売り手市場が続いています。
ちなみに、令和8年3月末の高校卒業予定者14,520名のうち就職希望者は3,333名(全体の23%)で、前年より0.4%アップしています。しかし、3,333名のうち541名は県外への就職を希望しており、福島県内の採用市場は未だ厳しい現状であると言えるでしょう。
3.福島県・新規高卒者の地域別求人・求職状況
以下は、福島県内における令和8年3月末卒業予定の高卒者の求人・求職状況を地域別にまとめた表です(データは令和7年7月現在)。
求人の対象となる高校生の数はいずれの地方も減少していますが、浜通りでは就職希望者数は増加しました。県全体としての求人倍率は微減したものの、エリア別では会津地方・中通りでは増加しており、中通りと浜通りの求人倍率の差は0.67ポイントと差が大きく開く結果となりました。若手人材確保の手段として需要が高まっている高卒採用ですが、「求人を出すだけではなかなかうまくいかない」という現状が数値から読み取ることが出来ます。
4.高卒採用を成功させる3つのアクション
少子化とは相反して高卒採用の需要は高まっており、市場はますます厳しさを増し、今や求人を出すだけでは人材を確保するのは困難な時代です。採用活動に様々な工夫を取り入れ、求職者に「この企業で働いてみたい」という気持ちを想起させてこそ、実際の応募・採用に繋がります。ここでは、求職者から選ばれる企業になるために役立つ3つのアクションをご紹介します。
① 未来を見据えた計画的な採用活動の実施
(関連コラム:採用戦略の立て方とは?立案に役立つ7つの基本ステップを紹介!)
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② 高校との積極的な関係作り
(関連コラム:高卒採用を成功させるための高校訪問のポイント3つを解説!)
(関連コラム:選ばれる企業になるために高校訪問で先生と話すべき12のこと)
③ 採用ツールによる自社PR力の補強
(関連コラム:高卒採用成功のカギはこれ!?おすすめ採用ツール5選!)
(関連コラム:高校訪問で効果を発揮するツール5選!心得たいポイントも解説)
5.まとめ
高卒採用の現状を知る事は、今自社に必要な物事や時勢に合った施策などを見つけるヒントに繋がります。統計データや実際に見聞きしたリアルな情報などを基に、本記事でご紹介した3つのアクションを実践して厳しい高卒採用戦線を勝ち抜いていきましょう!
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