福島労働局より公表された令和7年3月卒の高卒求人・求職者に関する資料を基に、福島県内の高卒採用・就職の動向についてまとめました。
目 次
1.はじめに
2.福島県・新規高卒者の過去10年間の求人・求職状況
3.福島県・新規高卒者の地域別求人・求職状況
4.高卒採用を成功させる3つのアクション
5.まとめ
1.はじめに
福島労働局より、令和7年3月高卒新卒者に対してのハローワークにおける求人・求職等の状況を取りまとめた統計データが公表されました。今回は、それらを基にした福島県内の高卒求人状況レポートをお届けします。
(出典:福島労働局 令和7年3月新規高等学校卒業者の求人・求職状況【令和6年7月末現在】)
2.福島県・新規高卒者の過去10年間の求人・求職状況
以下のグラフは、福島県内の高卒新卒者の
・過去10年分の求人数
・就職希望者数
・求人倍率
の推移を表したものです(データはすべて令和6年7月末時点)。求人数は年々増加傾向にある一方で、就職希望者数は少子化の影響を大きく受け継続的に減少し、令和6年3月末時点では3,500人を下回っています。今回は、昨年比で求人数・求職者共に微減ではありますが、求人倍率は0.06ポイントアップし、2.58倍という高い数値が出ました。
ちなみに、令和7年3月末の高校卒業予定者は14,852名で、そのうち3,356名(全体の22.6%)が就職を希望しています。3,356名のうち518名は、県外への就職を希望しているとのことです。求人倍率の数値以上に厳しい採用市場であることが見て取れます。
3.福島県・新規高卒者の地域別求人・求職状況
以下は、福島県内における令和7年3月末卒業予定の高卒者の求人・求職状況を地域別にまとめた表です(データは令和6年7月現在)。
求人の対象となる高校生の数はいずれの地方も減少していますが、会津地方・浜通りでは就職希望者数は増加しました。しかし、全体数の割合を大きく占める中通りで就職希望者が減少したことにより、県全体としての求人倍率はあがっています。若手人材確保の手段として高卒採用の需要が高まっている一方、求職者数の減少から厳しい高卒採用の現状がうかがえます。
4.高卒採用を成功させる3つのアクション
少子化とは相反して高卒採用の需要は高まっており、市場はますます厳しさを増し、今や求人を出すだけでは人材を確保するのは困難な時代です。採用活動に様々な工夫を取り入れ、求職者に「この企業で働いてみたい」という気持ちを想起させてこそ、実際の応募・採用に繋がります。ここでは、求職者から選ばれる企業になるために役立つ3つのアクションをご紹介します。
① 未来を見据えた計画的な採用活動の実施
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② 高校との積極的な関係作り
(関連コラム:高卒採用を成功させるための高校訪問のポイント3つを解説!)
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③ 採用ツールによる自社PR力の補強
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