
目 次
1.はじめに
2.建設業の採用における課題
3.建設業で採用を成功させるコツ5選
4.建設業の採用トレンド5選
5.まとめ
1.はじめに
2.建設業の採用における3つの課題
建設業の採用シーンで挙げられる主な課題点は、以下の3つです。
①仕事内容や働き方が伝わりにくい
実際には働き方改革やICT活用を進めている企業もありますが、そうした変化が求職者に十分届いていないことがあります。仕事のやりがいや社会的な役割は大きいものの、
建設業に対しては、
・体力的にきつそう
・休みが取りにくそう
といったイメージを持たれやすい傾向があります。これらに対する改善の取り組みが見えにくいままだと応募につながりにくく、慢性的な人手不足を脱することが難しくなります。仕事内容や現場の雰囲気、働き方の実態を分かりやすく伝える工夫が求められます。
②若手不足と高齢化が同時に進んでいる
建設業ではベテラン社員の比率が高く、今後の世代交代を見据えた若手採用が大きな課題になっています。若年人口の減少に加えて、他業種との採用競争も激しくなっているため、若手人材の確保は以前よりも難しくなっています。また、これまで現場を支えてきた技術やノウハウを、次の世代にどう引き継いでいくかも重要なテーマです。
③経験者採用に偏ると間口が狭くなる
即戦力を求めるあまり経験者中心の採用に偏ってしまうと、応募できる人材の幅が限られてしまいます。建設業は専門性の高い仕事ではありますが、すべての業務で最初から高度な経験が必要というわけではありません。未経験でも学ぶ意欲があり、現場で少しずつ成長できる人材まで視野を広げることで、採用の可能性は広がります。
3.建設業で採用を成功させるコツ5選
建設業ならではの採用課題を解決し、採用を成功に導くためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか?以下、5つのコツを紹介します。
①自社の仕事内容と魅力を具体的に伝える
採用を進めるうえで大切なのは、求職者に対して
・どんな仕事をするのか
・どんな環境で働くのか
を具体的に伝えることです。施工実績や担当業務だけでなく、現場の雰囲気や1日の流れ、働く社員の声などを見せることで、応募前の不安をやわらげやすくなります。求人票だけで伝えきれない部分は、採用サイトやパンフレットを活用して、写真、動画などで視覚的に発信していくことが大切です。
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②即戦力採用だけでなくポテンシャル採用も視野に入れる
即戦力採用やキャリア採用などで経験者を集めることは即戦力の確保につながりますが、それだけでは母集団が限られてしまいます。未経験者や異業種出身者であっても、素直さや責任感、協調性、継続力などを備えた人材は、建設業で力を発揮できる可能性があります。採用の段階では、今できることだけでなく、入社後に成長していけるかという視点も大切にしたいところです。
③入社後の育成体制を整える
採用した人材を定着につなげるためには、入社後の教育やフォロー体制を整えることが欠かせません。現場任せのOJTだけでは教え方に差が出やすく、新人が不安を感じてしまうこともあります。基本的な研修内容を整理したり、相談しやすい先輩社員を決めたりすることで、安心して働ける環境をつくりやすくなります。
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④働き方の改善を採用情報として発信する
休日制度の見直しや残業削減、ICT・DXの導入など、働きやすい環境づくりに取り組んでいるのであれば、その内容は積極的に発信したいポイントです。改善していても、求職者に伝わっていなければ従来のイメージのまま受け取られてしまいます。実際の取り組みを見える形で伝えることが、応募の後押しにつながります。
⑤将来のキャリアが見える採用にする
特に若手人材は、「この会社でどんな成長ができるのか」「長く働いた先にどんなキャリアがあるのか」を重視する傾向があります。そのため、資格取得支援や昇給の仕組み、現場経験を積んだ先のキャリアステップなどを分かりやすく伝えることが大切です。将来の見通しが持てることで、応募時の安心感だけでなく、入社後の定着にもつながりやすくなります。
4.建設業の採用トレンド5選
今、建設業界で積極的に実施されている採用施策を5つ紹介します。
①未経験者・異業種人材への採用拡大
人材確保が難しいなかで、経験者だけにこだわらず未経験者や異業種出身者まで採用対象を広げる動きが強まっています。これまでの職歴だけで判断するのではなく、人柄や意欲、現場への適性を重視する採用が広がっています。
②女性活躍を意識した採用強化
建設業では、女性が働きやすい職場づくりを進めながら採用を強化する流れも広がっています。更衣室やトイレなどの設備面の整備だけでなく、働き方や配属の考え方を見直す企業も増えています。採用対象を広げるだけでなく、企業イメージの向上にもつながる取り組みです。
③ICT・DX活用の発信が重要に
現場の省力化や業務効率化を目的に、ICT施工やクラウド活用、各種デジタルツールの導入を進める企業が増えています。こうした変化は、建設業に対するこれまでの印象を変える材料にもなります。採用活動でも、技術を活かしながら働きやすい環境づくりを進めていることを発信する企業が増えています。
④採用だけでなく定着まで見据えた設計へ
採用できた人数だけを追うのではなく、入社後にきちんと定着し、活躍してもらうところまで含めて採用を考える流れが強まっています。募集、面接、入社後フォローを別々に考えるのではなく、一連の流れとして見直していくことが求められています。
⑤地域特性に合わせた採用活動の見直し
都市部と地方では採用環境が異なるため、地域に合った採用手法を取ることが重要になっています。地元志向の人材に向けた訴求を強めたり、地域とのつながりを採用広報に活かしたりするなど、画一的ではない採用の進め方が求められています。
5.まとめ
建設業の採用では、人手不足という大きな課題に向き合いながらも、自社の魅力や働き方をきちんと伝え、入社後の育成や定着まで見据えた採用活動を行うことが大切です。経験者採用だけに頼るのではなく、未経験者や若手人材にも目を向けることで、採用の選択肢は広がります。また、働き方改革やICT活用など、企業側の前向きな取り組みを発信していくことも、これからの建設業採用では欠かせません。採用が難しい時代だからこそ、今の採用方法を見直し、自社に合ったやり方を整えていくことが重要です。
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