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採用コラム

採用ピッチ資料って何?
作成するメリットや効果的な活用方法を紹介!

会社説明資料の採用特化版「採用ピッチ資料」をご存じですか?近年増えている攻めの採用手法ととても相性の良い注目のツールです。今回は、採用ピッチ資料の概要や作成のメリット・デメリット、効果的な活用方法について解説します。

目 次​

1.はじめに

2.採用ピッチ資料とは?

3.採用ピッチ資料作成の4つのメリット

4.採用ピッチ資料作成の2つのデメリット

5.採用ピッチ資料の作り方

6.採用ピッチ資料の効果的な使い方5選

7.まとめ

1.はじめに

近年の採用活動は、求人を出して応募を待つだけの受け身な方法から、様々なメディア・コンテンツを活用して積極的に情報発信をして能動的に求職者に働きかける手法を取り入れる企業が増えてきています。そのような状況の中、会社説明資料においても攻めの採用手法と相性の良い「採用ピッチ資料」が注目を集めています。今回は、従来の会社説明資料の違いや作成のメリット・デメリット、効果的な活用方法についてお話します。

2.採用ピッチ資料とは?

採用ピッチ資料とは応募者向けに作った会社説明資料です。PowerPointやGoogleスライドなどで作成されるのが一般的で、

・職場環境

・事業の将来性

・採用条件

など、応募者が特に気になる情報を詳しく掲載してより採用に特化した内容であることが特徴です。目指している姿や実態をリアルに伝えることで自社に対する理解度を深めてもらったり、応募意欲を高めるといった目的で使用されます。従来の会社説明資料とは異なり、ストーリー性を持たせた構成で求職者の応募意欲をかきたて、また、求職者のニーズに合わせた情報を網羅的に掲載し、自社で働くことのやりがいや社会貢献度、解決したい課題など、自社の魅力やリアルな現状を多角的に見せることができます。

3.採用ピッチ資料作成の4つのメリット

採用ピッチ資料作ると、どのようなメリットがあるのでしょうか?以下、4つのメリットを紹介します。

 

① 自社の認知拡大

様々な方法で公開・配布が可能で、幅広いPR効果で自社をより多くの人に知ってもらえるようになります。認知度が広まれば、求職者に興味を持ってもらえる可能性がアップし、応募者数の増加も期待できます。

 

② 求職者の志望度向上

自社の実態や将来性、達成すべき課題などを詳しく確認できる点が採用ピッチ資料の特徴の一つです。そのため求職者は、自身のスキルを生かせそう!」「やりたかった仕事内容に近いな」など、働くイメージを具体的に描くことができ、志望度の向上にも役立ちます。

 

③ 求める人材と応募者のマッチ度アップ

企業の想いや求める働き、仕事内容などの情報をよりリアルに伝えるため、自社に対する求職者の理解度を深めることができます。そのため、企業が求める人材像と応募者ができる事・やりたい事の乖離が少なくなり、よりマッチ度の高い人材からの応募獲得・採用が可能になります。その結果採用のミスマッチが軽減され、早期離職防止にも繋がります。

 

④ 採用面談の効率化

応募者は、事前に採用ピッチ資料に目を通し理解度が深まった状態で面談に臨みますので、応募者からの質問や自社に関する説明にかける時間を短縮することができます。また、面接官による自社の説明のブレもなくなり、効率的かつ均質が面談を行うことができます。面談の時間短縮や精度向上は、採用の無駄が省かれコスト削減も期待できます。

4.採用ピッチ資料作成の2つのデメリット

次に、2つのデメリットを紹介します。

 

① ノウハウが求められる

情報量が多いため、無作為にコンテンツを詰め込んでしまうとまとまりがなく読み手に情報がしっかりと伝わりません。そのため、全体を通してストーリー立てて作成したり、メリハリがついていて見やすい構成にしたりと、作成するノウハウが必要とされるのです。

 

② 作成に時間とコストがかかる

多くの情報をより詳細に掲載するため資料のボリュームも膨大になりがちで、30ページ以上に及ぶものも少なくありません。そのため、一つの採用ピッチ資料を作るためには、製作時間や費用がかさみがちです。また、制作代行を行っている会社へ依頼する場合にも、制作費等のコストがかかります。

5.採用ピッチ資料の作り方

ここでは、採用ピッチ資料を作成する手順について説明します。

 

① 目的・ターゲットを明確化する

自社が解決したい課題やビジョンなどを洗い出した上で、

・採用ピッチ資料を作ってどのような効果を得たいのか?

・どのような求職者にアピールしたいのか?

など、まずは目的とターゲットを定めましょう。これらを明確にすることで、資料の内容や訴求ポイント、使用方法などを決める際の指針とすることができます。またターゲットは、訴求対象の人物像をより具体的にイメージできるように採用ペルソナを設定するのがおすすめです。

(関連コラム:採用における「ペルソナ」とは?設定時の6つのステップも紹介

 

② 掲載項目の選定

目的・ターゲットが決まったら、それらを踏まえて掲載する項目を決めていきます。採用ピッチ資料は基本的に以下4つのセクションで構成します。

・会社について

・事業について

・組織について

・採用について

それぞれのセクションごとにどのような項目を入れ込むかを検討していきましょう。必要な情報を網羅しつつも、ターゲットのニーズに合わせて項目を選ぶとより効果的です。

 

<会社について>

自己紹介をするように、どのような会社なのかを知ってもらうためのセクションで、会社概要や沿革、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)などを載せるのが一般的です。代表メッセージで経営者の顔を見せたり、課題点を提示したりしてリアルな姿をみせると、読み手の理解が深まり自社に対してのエンゲージメントや志望度アップに繋がります。

 

<事業について>

事業紹介・説明や実績の紹介、今後の展望など自社の事業・サービスについて説明するセクションです。市場でのポジションや主要な顧客層、自社が持つ強み・独自の戦略を分かりやすく見せ、求職者の理解を促します。多岐に渡る事業を展開している場合は、サービス一覧を入れ込むと「こんなサービスもやっているのか」と新たな発見やさらなる興味を持ってもらう事ができます。

 

<組織について>

職場の雰囲気や働いている社員にスポットをあてて紹介することで、自らの働く姿や入社後の生活についてより具体的にイメージできるようにするためのセクションです。オフィスの写真や仕事中の様子、社員インタビューの他、福利厚生についても写真付きで説明すると、社風や自社の文化が伝わり「自社らしさ」を表現できるのでおすすめです。

 

<採用について>

募集している職種や求める人材像、採用条件や選考までの流れなど、採用に関する情報についてのセクションです。興味を持ってくれた求職者が募集などの行動をスムーズに

起こせるように具体的に分かりやすく記載することが大切です。

 

③ 必要な情報の収集・整理

掲載する項目に必要な情報の収集と整理を行います。多角的な視点で自社の紹介をするためには、各部署やチームから聞き取りやアンケートを実施するなど、全社的な強力が欠かせません。採用ピッチ資料の作成計画を立てる際には、情報収集・整理の時間は余裕を持たせたスケジューリングをするとよいでしょう。

 

④ コンテンツ作成

情報の網羅性、明確さはもちろんですが、テキスト・画像・グラフィックなど様々な表現方法を使い、

・全体で一つのストーリーを感じる構成

・企業の風土・文化が伝わるデザイン

・情報に合わせたメリハリのあるレイアウト

を心がけることが、ターゲットに響く魅力的な高い資料を作成するコツです。採用サイトなどがあれば、デザインやイメージを合わせるとより統一感が出て良い印象を与えます。

 

⑤ フィードバック・アップデート

作成した資料は社内で共有し、読み手目線で確認してもらいましょう。表現の修正や追加すべき情報、よりよいデザインのアドバイスなど、様々な視点で見たレビューとフィードバックをもらうことで、より完成度を高めていきます。また、事業や組織、採用条件など、変わったことがあればその都度アップデートし、いつでも最新の情報を提供できるように心がけましょう。

6.採用ピッチ資料の効果的な使い方5選

作成した採用ピッチ資料は、どのような形で運用すればより効果的でしょうか?ここでは、おすすめの5つの活用方法を紹介します。自社の状況や採用課題・目的に合う運用方法を選んで実施してみましょう。


① 会社説明会で使用

会社説明会開催時に、プレゼン用のスライドとしても活用が可能です。説明会終了後も求職者に配布していつでも読み返してもらえるようにすることで、自社の存在の継続的なPRができます。

(関連コラム:会社説明会のプレゼンを成功させるコツとは?構成と話し方を解説


② Web上で公開

今や、Web媒体は求職活動に欠かせない重要なツールです。独自の採用サイトやSNSの自社アカウントなどのオウンドメディアを活用すれば、幅広い求職者に向けて採用ピッチ資料を公開することができます。特にSNSはその強力な拡散力を利用し、採用ブランディングにも繋がります。

(関連コラム:オウンドメディアリクルーティングとは?注目の理由やメリットを紹介

(関連コラム:SNS採用で採用力アップ!活用方法や期待される5つの効果とは?


③ スカウトメールに添付

スカウトメールは求める人材に対して積極的に働きかける能動的な採用手法ですが、応募先を決めかねている求職者の関心を引くためには、メール本文のテキストだけでは訴求力に物足りなさを感じることもあります。採用ピッチ資料を添付すれば、文章だけでは伝えきれない詳しい情報が提供できるため、自社に対する興味・関心を高め返信率アップも期待できます。

(関連コラム:今注目の「スカウトメール」とは?開封率・返信率アップのコツも解説


④ 面談・面接で使用

面談・面接などの選考に入る前に候補者に向けて会社説明を実施する企業は多いと思います。採用ピッチ資料は視覚的に情報を提供することができますので、簡易的な資料や口頭のみでの説明よりも分かりやすくかつ具体的な説明をすることができます。面接日の数日前にリマインドメールを送信する際に添付すれば、細やかなフォローができる企業という印象を与えると共に、事前に企業理解を深めてもらえるため面談時間が短縮され選考活動の効率化にも繋がります。


⑤ リファラル採用で使用

自社の社員から候補者を紹介してもらうリファラル採用においては、興味は持ってもらっているものの、自社に対する理解度は浅めということがよくあります。紹介の際に採用ピッチ資料を活用すれば、紹介時の会社説明内容にブレなく理解度を深めることができますので、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

7.まとめ

採用ピッチ資料は、網羅的かつストーリー性のある会社説明資料です。自社の良い部分だけでなく抱えている課題などリアルな姿を見せることで、求職者の自社に対する理解度・志望度を高めることができ、また、採用のミスマッチの防止にも繋がります。「自社の採用活動の質をさらに高めたい」「もっと自社の魅力を伝えたい」という方は、作成を検討の際にぜひ本記事をご参考ください。

 

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