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採用コラム

高卒就職者の3年以内離職率は何%?
学歴別・産業別に最新データで解説

高卒就職者の3年以内離職率は37.9%です。大学卒より高い一方で、事業所規模や産業によって大きな差があります。本記事では、最新データをもとに、高卒就職者の離職率の傾向、早期離職の主な理由、定着率向上のポイントを解説します。

目 次​

1.はじめに

2.新規学卒就職者の3年以内の離職状況

 ① 令和4年3月卒新卒者(中学~大学)離職状況の比較
 ② 過去から見た高卒就職者の離職率推移
 ③ 産業別高卒者3年以内の離職率

3.早期離職者の主な退職理由5選
4.まとめ

1.はじめに

高卒採用を進めるうえで、気になる指標の一つが就職後3年以内の離職率です。
「高卒は離職率が高い」というイメージを持つ方も少なくないかと思いますが、実際には、学歴による違いだけでなく、事業所規模や産業ごとの傾向によって数字は大きく変わります。本記事では、高卒就職者の最新離職率をもとに他学歴との比較、過去の推移、産業別の特徴、さらに早期離職につながりやすい主な理由まで分かりやすく解説します。
なお、就職後3年以内の離職率を扱っている関係上、最新データは令和4年3月末卒業者が対象のものとなっています。

(出典:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します

2.新規学卒就職者の3年以内の離職状況

①令和4年3月卒新卒者(中学~大学)離職状況の比較
厚生労働省のデータによると、令和4年3月卒業者の3年以内離職率は以下の通りです。

 

※()内は前年比
・中学卒54.1%(+3.6)
・高校卒37.9%(▲0.5)
・短大卒44.5%(▲0.1)

・大学卒33.8%(▲1.1)

 

です。高卒者は大学卒よりは高い水準となっていますが、4つの学歴の中では下から2番目の離職率です。

また、高卒者の就職後3年間の離職率の内訳を見ると、

 

・1年目17.9%
・2年目11.5%
・3年目8.5%

 

となっており、離職者の約47%が入社1年目に集中しています。

 

②過去から見た高卒就職者の離職率推移
高卒就職者の3年以内離職率は、長期的に見ると大きく改善した年もあれば、再び上昇した年もあり、一定の幅の中で推移しています。直近では、令和2年3月卒37.0%、令和3年3月卒38.4%、令和4年3月卒37.9%となっており、ここ数年はおおむね4割弱で推移しています。 高卒就職者の離職率は急激に悪化しているわけではない一方で、安定して低いとも言えません。採用成功を「入社」までで終わらせず、「定着」まで含めて考えることが大切です。

 

③産業別高卒者3年以内の離職率
高卒就職者の離職率は、産業によっても大きく異なります。

 

※()内は前年比
<高い方から3業種>
・宿泊業・飲食サービス業:64.7%(▲0.4)
・生活関連サービス業・娯楽業:61.5%(+0.5)
・教育・学習支援業:53.6%(+0.5)

 

<低い方から3業種>
・熱供給・水道業:14.7%(+3)
・鉱業・採石業・砂利採取業:22.9%(▲9.7)
・複合サービス事業:27.3% (▲1.2)

 

同じ高卒採用でも、業界によって定着状況には大きな差があります。
そのため、自社の離職率や定着課題を考える際は「高卒全体」の平均だけを見るのではなく、自社の業種や職種の特性に照らして捉えることが大切です。

3.早期離職者の主な退職理由5選

高卒就職者の離職率を改善するには、数字を見るだけでなく、なぜ早期離職が起きるのかを理解することが欠かせません。ここでは、退職につながる主な理由を5つ紹介します。

 

①職場内での人間関係
離職理由として特に多いのが、上司や先輩との関係、職場内のコミュニケーション不足です。入社直後は分からないことも多く、相談しにくい雰囲気があるだけで大きな不安につながります。定期的な面談や日々の声かけなど、安心して相談できる関係づくりが重要です。

 

②労働時間が長い・休日が少ない
長時間労働や休みの取りにくさは、心身の負担だけでなく、仕事への不満にもつながります。特に高卒就職者は、学生生活から社会人生活へ大きく環境が変わる時期でもあるため、無理のない働き方ができる環境づくりが欠かせません。

 

③業務にミスマッチがある
「思っていた仕事と違った」というギャップは、早期離職の大きな要因です。求人票、会社案内、採用サイト、職場見学などを通じて、仕事内容や働き方をできるだけ具体的に伝えることで、ミスマッチは防ぎやすくなります。

 

④正当な評価を受けられない
努力や成長が正しく評価されないと、若手社員のモチベーションは下がりやすくなります。評価基準や昇給の考え方が見えにくい職場では、不満が蓄積しやすくなります。評価制度の分かりやすさや納得感は、人材定着に大切な要素の一つです。

 

⑤育成やフォロー体制が不十分
高卒採用では、社会人としての基礎を身につける段階の人材を受け入れることになります。そのため、業務の指導だけでなく、生活面も含めた立ち上がり支援が必要です。最新データでも1年目離職が最も多いため、初期教育や相談体制の整備はこれまで以上に重要です。
(関連コラム:どうしてやめちゃうの?離職率を下げるために実践したい5つ
(関連コラム:オンボーディングとは?研修だけでは足りない新人定着の新常識

4.まとめ

厚生労働省の最新データでは、令和4年3月卒の高卒就職者の3年以内離職率は37.9%でした。前年度よりやや改善しているものの、依然として高い水準であり、特に入社1年目の離職が多い点は見逃せません。
ただし、離職率は一律ではなく、事業所規模や産業別で大きく差が出ています。小規模事業所ほど離職率は高く、産業によっても20ポイント以上の差があります。こうした違いを踏まえると、高卒採用では「採ること」だけでなく、自社に合った定着施策をどうつくるかが重要です。

 

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