高卒採用の二次募集は、一次採用で満足のいく採用ができなかった企業が行うものというイメージがありますが、実は積極的に活用することによって大きな成果が得られる絶好のチャンスなのです。今回は、二次募集が持つ魅力について解説します。
目 次
1.はじめに
2.二次募集の魅力
3.二次募集成功に必須の3つのアクション
4.まとめ
1.はじめに
高卒採用には、9月が選考時期の一次募集と11月以降に解禁となる二次募集、二回の採用選考の機会があります。中でも二次募集は、一次募集で満足な採用活動ができなかった企業にとっての大きなチャンスでありながら、積極的に活用しているという企業はまだそこまで多くはありません。しかし、本記事で紹介する二次募集が持つ様々な魅力や利点を知れば、二次募集を採用計画にしっかり組み込んでいきたいという採用担当者が増えるかもしれません。二次募集成功に必要なアクションも合わせて解説していきます。
2.二次募集の3つの魅力
二次募集には、「他企業で内定をもらえなかった人材ばかり」とネガティブに捉えてしまうのにはとても惜しい様々な魅力や利点があります。以下、二次募集の魅力を3つ紹介します。
① 求める人材獲得のチャンス拡大
厚生労働省の調べによると、高卒採用の一次募集での内定率は62.4%(令和4年9月末時点)でした。そこで内定が出なかった37.6%の生徒が二次募集の対象となります。全体の4割弱ですから、その中に自社の求める人材が含まれている可能性は大いにあります。一次募集だけでなく、二次募集まで計画的に活用することで、人材獲得のチャンスを広げることができるのです。
(出典:令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和4年9月末現在))
② 一次募集だけでは出会えない人材がいる
二次募集に応募するのは、一次募集で内定をもらえなかった生徒ばかりではありません。中には、部活に励み秋口の引退後ようやく就職活動を開始できたという人、「就職か進学か」「就職先は民間企業か公務員試験を受けるか」をギリギリまで悩み二次募集で決意した人など、諸事情により一次募集には応募が間に合わなかった生徒も含まれています。一次募集のみで採用活動を打ち切った場合、彼らには出会うことができません。二次募集だからこそ出会える人材がいるということを知っておくだけでも、高卒採用の計画を立てる上では大きな強みとなるでしょう。
③ モチベーションの高い人材を発掘
様々な進路を検討の末高卒での就職を心に決めたり、二次募集で希望の企業への就職を決めたいと強く願っていたり、二次募集で応募してくる生徒は、就職やその後の自らのキャリアに対して高いモチベーションを持っている場合が多くあります。積極的にキャリアを構築しようとする意欲や熱意を持った人材は、採用後組織全体のモラルを高めるとともに活気を与えてくれる存在と成り得るでしょう。
3.二次募集成功に必須の3つのアクション
二次募集への動きが活発になる一次選考開始時期からPR活動をすることが、成功への近道です。以下、PRに効果的な3つのアクションを紹介します。
① 求人票提出
学校側は二次募集をしている企業の情報を得る手段がほとんどありません。一次募集時期に提出していたとしても、改めて求人票を提出して二次募集をしていることをアピールするだけでも応募数に違いが出ます。次項で紹介する高校訪問で提出するのがベストではありますが、難しい場合には求人票送付でも構いません。求人票を提出するだけでも、先生から生徒への企業紹介の機会は格段にアップします。
② 高校訪問
求人票提出はもちろん、自社の基本情報やアピールポイントを直接伝えられる非常に効果的な手段です。採用パンフレットなどのツールも事前に準備して、しっかりPRできるよう備えましょう。学校との信頼関係の構築にも繋がり、また、その学校の一次募集までの状況や生徒の就職活動の傾向などをヒアリングして、自社の採用活動をブラッシュアップするヒントを得られる貴重な機会ともなります。
(関連コラム:高校訪問で効果を発揮するツール5選!心得たいポイントも解説)
③ イベント参加
二次募集の時期には、ハローワークが高卒新卒者向けの就活イベントを行っている場合があります。管轄のハローワークで実施予定があるか調べて、参加を検討してみましょう。合同企業説明会など複数の企業が集まるイベントが多いので、ブースセットを活用して自社の存在をアピールするなど、他社に埋もれてしまわないような対策をして臨むことをおすすめします。
(関連コラム:採用イベントに必須のブースセット!おすすめアイテムや効果も解説)
4.まとめ
人材獲得のチャンスを拡大するだけでなく、一次募集では出会えない人材が存在しているということも二次募集も大きな魅力です。二次募集を計画的に組み込むことで、これまで以上に満足のいく採用成果を上げることができるかもしれません。本記事で紹介した二次募集成功に必要なアクションも併せてチェックし、自社の高卒採用にお役立てください。
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