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採用コラム

「第二新卒」はなぜ注目されている?
メリット・デメリット、採用のポイントも紹介

今採用市場で注目されている「第二新卒」ですが、その定義や採用のメリット・デメリットについてご存じですか?今回は、若手人材採用で役立つ「第二新卒」について詳しくお話します。

目 次​

1.はじめに

2.第二新卒とは?

3.第二新卒が注目される理由

4.第二新卒を採用するメリット4選

5.第二新卒を採用するデメリット2選

6.第二新卒を採用する際の2つのポイント

7.まとめ

1.はじめに

昨今の採用市場において、「第二新卒」が注目を集めています。しかし、「”新卒”とつくけどどういう扱いの求職者なの?」「聞いたことはあるけど詳しくは分からない」など、第二新卒について実はあまりよく知らないという人も少なくないのではないでしょうか?第二新卒について正しく理解すれば、自社の若手人材の採用力が一段と強化されるかもしれません。今回は、第二新卒の定義や採用のメリット・デメリット、採用成功のポイントなどについて詳しく解説します。

2.五月病とは

「第二新卒」に明確な定義はありませんが、一般的には学校卒業後一度就職し、3年以内に離職・転職活動をする若手求職者を指します。

同じく若手求職者の分類に「新卒」「既卒」があり、新卒は卒業年に正社員として入社、既卒は卒業後まだ正社員としての勤務歴なしの人材に対して使用されており、就業経験の有無と卒業年が第二新卒との大きな違いと言えます。以下、求職者の主なカテゴリと対象者を簡単に表にまとめましたのでご参照ください。

<求職者の主なカテゴリ>

採用には、第二新卒を対象とした合同企業説明会などのイベントへの参加や、「第二新卒歓迎」を謳った求人の作成などがおすすめです。また、転職エージェントでも第二新卒に対応している場合もあるので、自社の採用活動に合わせた手段を選ぶことができます。

3.第二新卒が注目される理由

① 新卒での十分な採用が難しい

少子高齢化の影響から、若手人材の採用難度は徐々にあがってきています。売り手市場が続く昨今、採用予定人数を埋められず人材不足に多くの企業が苦しめられているのが現状です。第二新卒は、若手人材を獲得する機会を増やす絶好の採用チャネルなのです。


② 高い早期離職率

以下は、厚生労働省より公開されている令和2年3月末卒の新卒者の3年以内の離職率の統計データです。※()内は前年比

・中学卒:52.9%(△4.9%)

・高校卒:37.0%(+1.1%)

・短大卒:42.6%(+0.7%)

・大学卒:32.3%(+0.8%)

もっとも数値の低い大学卒者でも32.3%と、3割を超えています。3人に1人が3年以内に離職・転職をしていることになり、新卒採用だけでは不足しがちな若手人材を補うために欠かせない採用市場として注目する企業が増えてきているのです。


(出典:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

4.第二新卒を採用するメリット4選

① 育成コストを抑えられる

第二新卒者はすでに社会人経験があり、基本的なビジネススキルは習得済みです。そのため、新入社員研修などの基礎研修を実施する必要がなく、入社後の育成の手間とコストを抑えることができます。

 

② 目的意識・モチベーションが高い

第二新卒には、明確なキャリアビジョンや目的意識を持って早期離職を決断し、転職活動をしている人も少なくありません。それゆえ、次のキャリアや仕事に対してのモチベーションが高く、意欲的に業務をこなしてくれる優良な人材と出会える可能性が高いのです。

 

③ 企業風土に馴染みやすい

社会人になって日が浅い状態での転職ですので、まだ特定の環境・文化が定着しておらず、新しい環境への適応能力が高いことも第二新卒人材を採用するメリットの一つです。自社の文化・風土に馴染みエンゲージメントを高めることで、長期的に活躍するコア人材としての成長も期待できます。

 

④ 通年採用が可能

第二新卒は中途採用の区分の一つですので、通年採用が可能で、企業側の採用計画や欠員補充・増員が必要になったタイミングに合わせて入社時期を決めることができます。新卒者の採用スケジュールと被ることなく若手人材を獲得するチャンスが得られることは、企業にとっては大きなメリットであると言えます。

5.第二新卒を採用するデメリット2選

① 即戦力としての期待値が低い

基本的なビジネススキルが身に付いているとはいえ、社会人経験は3年未満と浅く、一般的な中途採用に求める即戦力を期待しての採用には不向きと言えるでしょう。業務に必要なスキルや知識は、入社後に研修の場を設けるなど育成の体制を整えておくことが大切です。

 

② 早期離職の心配がある

「前職を早期離職しているから、またすぐ辞めてしまうのではないか」と不安に感じる人も多いでしょう。実際一度離職・転職を経験しているため、離職することに対してのハードルが下がっている可能性は少なからずありますが、スキルアップなどポジティブな目的を持って転職に踏み切った人材もたくさんいます。企業側は選考の段階で、自社に合った人材かどうか、離職に繋がる原因は自社にはないか、を見極め熟慮して採用の是非を決めることで、早期離職を防ぎ定着を図ることができます。

6.第二新卒を採用する際の2つのポイント

① 第二新卒用の採用基準を決めておく

第二新卒は、新卒と違い社会人経験はあるが一般的な中途採用よりも経験が浅くスキル・知識が乏しい特殊な位置付けの人材で、人によってレベルに幅があります。自社の採用計画に合わせて第二新卒専用の採用基準を設定しておけば、選考がスムーズになるだけでなく、採用のミスマッチを防ぎ人材の定着化を図ることにも繋がります。

・身に付いているスキル・知識の程度

・社会経験年数

・求めるポテンシャル

など、第二新卒の人材に求める条件を事前に明確化しておきましょう。

 

② 入念な面接で自社とのマッチ度を見極める

前職を辞める決め手となった要素が自社では解消されるのか、思い描くキャリアは叶えることができるのか、など、その求職者が自社とマッチしているかどうかを見極められるかどうかが、第二新卒の採用成功のカギとなります。

・前職を離職した理由

・前職で抱いていた不満

・転職に対する本気度の高さ

・望んでいる条件

などを確認できるような質問項目を準備したり、本音を語ってもらえる雰囲気を作る工夫をしたり、入念に面接を行うことで、求める優秀な人材の獲得と定着を成功に導くことができるのです。

7.まとめ

第二新卒の採用は、若手人材の採用難度が高まっている昨今において人材不足を解消する手立てとして注目されており、上手に活用すれば、採用・育成にかかるコストを抑えつつ自社の未来を担う人材と出会えることが期待できます。本記事で紹介したメリット・デメリットを理解した上で、採用のポイントなどを参考に新たな採用チャネルとして導入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

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