今回は、福島労働局発表の高卒求職動向調査結果をご紹介します。少子化による人手不足や採用活動の難化が叫ばれている昨今ですが、状況はどのように移り変わってきているのか、現状はどうなのか、具体的な数値とともに確認してみましょう。
目 次
1.はじめに
2.過去最高の求人倍率
3.求職者数は年々減少、求人数は微増
4.高卒採用に今必要なこと
5.まとめ
1.はじめに
先日、厚生労働省福島労働局より、福島県内における令和4年度高卒求職者に関する最新の高卒求人動向の調査結果が公表されました。今回は、この調査結果の解説と、そこから見えてくる今後の課題などについてお話します。
2.過去10年で最高の求人倍率
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ここ数年の有効求人倍率は若干下降の傾向にありました。しかし、ウィズコロナの動きと共に経済状況が回復してきていることもあり、令和4年3月卒業予定者の求職者に対する有効求人倍率は2.21倍と大きくアップしており、過去10年を遡ってみても最高値であることが分かります。業界や職種で多少の差はありますが、単純に求職者1名に対して2件以上の募集があるという計算になりますから、人材獲得のさらなる難化が見て取れますね。
3.求職者数は年々減少、求人数は微増
少子化のため、高卒求職者数は年々減少の傾向にあります。昨年比で▲198名で約5%減、10年前の平成25年度と比べると▲1,257名と、約25%も減少しています。有効求人倍率が高めの傾向にある主な原因はこれで、この先も高卒求職者の数は減り続けていくことが見込まれます。また、求人数は昨年比で+308件と微増で経済状況の回復による採用活動の活発化の兆しがうかがえる一方、人手不足の深刻化が懸念されます。
4.高卒採用に今必要なこと
前述の通り、高卒採用はまだまだ厳しい局面が続いていくことが予想されます。しかし、社内に新風を吹き込むため、企業の将来のため、若い力は欠かせません。欲しい人材を着実に獲得していくためにも、現状を正しく把握し、未来を見据え、高卒採用活動のやり方を工夫して高校生に「選ばれる企業」となる必要があるのです。高卒採用をしているが欲しい人材が採用できない、人数が集まらないという場合には、ぜひ自社の方針や予算に合った方法を見つけて採用活動の見直しをしてみましょう。
(関連コラム)
5.まとめ
今回は、福島県内の令和4年3月卒高卒求人の動向についてご紹介しました。調査結果は定期的に公表されます。厳しい採用戦線を勝ち抜くためにも、採用に関する現状へのアンテナを高くし、柔軟な対応ができる体制を整えておくことが大切ですね。
福島採用.comでは、地元の採用情報やお役立ちコラムの他、採用活動で使える各種ツールのご相談も随時受け付けております。「採用手法を見直したい」「効果的に自社をアピールするツールを知りたい」などのお悩みがありましたら、いつでも気軽にご連絡ください。