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採用コラム

高卒新卒者の就職活動のリアルがここに!
採用情報勉強会レポート

高卒就職者は何をポイントに就職活動をしているのでしょうか?高校生が応募したくなる企業の特徴とは?長年進路指導部を務めておられた現役の先生を招き、高卒採用を実施する企業が抱く様々な疑問にお答えいただきました。

目 次​

1.はじめに

2.第1部・トークセッション

3.第2部・情報交換会

4.まとめ

1.はじめに

先日、第3回目となる弊社主催の採用情報勉強会を開催いたしました。福島県北エリアを中心とした企業様にお集まりいただき、

ゲストスピーカー:学校法人松韻学園福島高等学校 教頭 菅野忠信先生

ファシリテーター:株式会社船井総合研究所 櫛谷秀樹様

 

をお迎えし、ゲストによるトークセッションと情報交換会の2部構成で行われた当勉強会は、就活に臨む高校生の実態や高卒採用の現状などの情報を得るとても有意義な時間となりました。 ご参加くださった企業様及びゲストの皆様におかれましては、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。 トークセッション・情報交換会共に、気になる質問・興味深い回答がたくさんありましたので、一部を抜粋してダイジェストでご紹介いたします。

2.第1部・トークセッション

第1部は、ファシリテーター・櫛谷様とゲストスピーカー・菅野先生のQ&A方式のトークセッション形式で行われました。

 

【Q】高校生が企業を選ぶ際に重要視することは何になりますか?
【A】まずは先立つもの、ということで給料です。続々とベースアップしている企業が増えてきていて、応募先を選ぶ際のボーダーとなる基本給はコロナ前は14~15万円でしたが、今は15~17万円と感じています。ちなみに、ベースを7~8万円に押さえて能力給で上乗せする企業もありますが、それがボーナスに響くことに対して生徒はあまりよく分かっていない子が多いです。
次に、福利厚生です。特に有給の日数などについてよく見ています。今までは入社後6ヵ月は有給なしという条件が当たり前にありましたが、最近は最初から有給が10日ついているなんていう企業もありますので、そういう所を気にしています。
他には、勤務体制や仕事内容ですね。勤務体制は、交代制なのか?転勤はあるのか?を重要視しています。最近の子は特に自分の時間を大切にする傾向があり、男女問わずに、自宅から通える範囲の勤務地を志望する子が多く、転勤があっても近場のみを望む場合が増えています。

 

【Q】高校生は何年生の何月頃に就職を意識し始めていますか?
【A】個人差はあります。早い子は「こういう仕事をしたい」という明確な目標を持って高校を選んできますし、ずっと悩んで就職か進学かを決め兼ねる子もいます。少子化が進むと、就職希望者は減り進学希望者が増える傾向があります。進学・就職を迷う子は多いですね。迷ったら進学を選び、学んだ先でやりたいことを見つけようという人が増えていると感じます。我が校ではキャリア教育に力を入れており、希望者に対して1年生で職場見学、2年生でインターンシップを実施しています。また、今年から学校で就職面接会を始めました。いくつかの企業さんに声掛けして学校に来てもらい、企業ごとのブースを作って生徒がそこを回る、というものです。3年生の6月頃には、どこの企業を受けたいか明確に決まっている状態を目指してキャリア教育を行っています。

 

【Q】高校生が求人票で気になっている企業を求人票以外でどのように調べますか?
【A】すでに働いている先輩からのおすすめなど、口コミが多いです。今の子は一人で飛び込むことを好まないので、「先輩が働いているから」「知り合いがいるから」という理由で応募先を選ぶ場合もよくあります。後は、先生からのおすすめ・紹介です。学校訪問で来訪してくださった企業に関しては、求人票を生徒に配るなどして紹介するようにしており、それを参考にする生徒は多いです。

 

【Q】先生方は進路指導をする上で、求人票以外でどのような手段で企業の情報を収集しますか?
【A】5月末頃から企業訪問をしています。5~6月で企業さんと採用予定人数などの情報交換をしたいので。後は、7月からの企業さんからの来訪です。事前にアポを取られて、7月1日に求人票が出たらすぐ来られるようにされている企業さんもいます。

3.第2部・情報交換会

第2部では2グループに分かれ

・櫛谷様による講話

・菅野先生との情報交換会

 

をローテーションで実施いたしました。情報交換会では、第1部のトークセッションよりもさらに深く具体的な疑問や相談事が飛び出しました。ここでは、企業様と先生との質疑応答の一部をピックアップしてご紹介します。

 

【Q】今(3年生の6月頃)時点で、応募先の業種はどれくらい固まっているものですか?
【A】方向性はもうほぼ固まっています。製造業なら具体的にどの種類の製造か?介護ならどの種類の施設が良いのか?などを絞り込んでそこから求人票で選んでいくようになります。うちでは、生徒は第三希望まで志望先を出してもらっています。

 

【Q】応募先を決める際の保護者の関わりについて。
【A】どの企業にも優劣などはないのですが、親が色眼鏡で企業を勝手に格付けしてしまっているケースがあります。親世代にあまり評判の良くない業種や企業でも、そこでのやりがいや社会貢献にスポットライトを当てて伝えて良さを伝えるようにしています。これは一例ですが、福祉関係で「介護福祉士」という名前を「ケアパートナー」と名前を変えただけでだいぶ反響が変わった、という企業もありました。表現や伝え方を変えることで与える印象はガラッと変わるものです。

 

【Q】学校訪問で企業と面談する時に先生は何を知りたいですか?
【A】「採用=戦力」と考えていて教育というプロセスが抜けている企業には、生徒を送り出さないと決めています。ですので、どのような教育・育成を行っているのか、うちの生徒をどういう風に育ててくれるのか、それを知りたいです。

 

【Q】御校のキャリア教育の流れを教えてほしいです。
【A】知る→調べる→決定するの3ステップを意識してカリキュラムを組んでいます。1年生はまず職場見学で、2年生はインターンシップへの参加。いずれも希望者を対象にしていて、職場見学は受け入れてくださる企業を生徒に提示して、それぞれに行きたい生徒を募って実施しています。インターンシップは生徒がやりたい仕事に合わせ、それが可能な企業にこちらからお願いをしています。

 

【Q】建設業の魅力を伝えるにはどうしたらいいですか?
【A】実は、建設業は高卒新卒に比較的人気があるんです。理由は、大型重機などの免許を取ることができるから。自分が作ったものが家族や社会に幸せを与えるということや、将来自分の子供に「あれは自分が作った橋だよ」と伝えることができる、という建設業ならではのエピソードなどを使うと、魅力がうまく伝わるのではないでしょうか?表現を少し工夫するだけでも、キラッと光るものの伝わり方は大きく変わります。あとはどれだけ手間暇かけるか、だと思いますね。

 

【Q】学校訪問をするときはどのようにアポイントを取ったらよいですか?
【A】企業さんがアポイントの連絡をくれる時には2パターンありまして、一つは進路指導部長を指名してそこからアポイント日時を決めるパターン。もう一つは、自らの学校訪問のスケジュールに組み込むために日時を指定してくるパターンです。後者の場合は、進路指導部で誰か空いているものが対応できるようにお話しています。特に7月初週は来訪者の数がすごいです。だからといってそこを避けてほしい訳ではないんです。今年でしたら三者面談が7月8日から始まるということもあり、早めに来てもらった方が応募前職場見学等の連絡などがスムーズにできます。

4.まとめ

高卒就活の現場の生の声を聞ける貴重な機会ということもあり、参加企業の方々は日頃の疑問や高卒採用において抱えている悩みを投げかけ、先生はざっくばらんにリアルな回答をされていたのが印象的です。この勉強会が、学校と企業より良い繋がりを作るきっかけになっていました幸いです。今後機会があれば第4回目の採用情報勉強会を開催し、高卒採用活動のお手伝いが出来たらと思っております。

 

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