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採用コラム

五月病って何?
企業に与える影響や原因、対策法を解説

新生活のスタートからしばらくして流行り始める「五月病」は、なぜ発症するのでしょうか?社員が患ったら、企業にとってはどのような影響が出るのでしょうか?今回は、五月病の原因や企業がすべき対策について解説します。

目 次​

1.はじめに

2.五月病とは

3.五月病の3つの原因

4.五月病を防ぐために企業がすべきこと

5.まとめ

1.はじめに

入社や異動など、新生活・新環境がスタートし落ち着いてきた頃合いでよく耳にする「五月病」ですが、具体的にどのような病気なのか?自社の社員がもし五月病を患ったらどのような影響が出るのか?具体的には分からないという人も多いのではないでしょうか。本記事では、五月病の原因や企業における有効な対策について詳しくお話します。

2.五月病とは

「五月病」は正式な医学用語ではなく、環境が変化することが比較的多い4月から1ヶ月程度が過ぎた5月頃に生じることが多いため「五月病」という呼び名が付きました。進学や就職など環境の変化になかなか適応できず

・気分の落ち込み

・やる気の低下

・だるい、疲れやすい

・なにに対しても興味が湧かない

・強い不安感

などの症状が出るのが一般的で、これらの症状から「会社へ行きたくない」「無気力状態で仕事に身が入らない」などの変化が現れ、仕事を休みがちになったり、退職してしまったり、発症した人の社会人生活はもちろん、企業にとっても様々な負の影響を及ぼします。

最近遅刻・欠勤が増えた、仕事中ボーっとしている、ミスが増えた、などの項目に当てはまる社員がいたら、五月病の兆候かもしれません。気が付いた場合は、責め立てたり不用意に励ましたりせず、メンタルヘルスの専門家(産業医等)との面談を勧めるなど適切な対応を心がけましょう。

今回も、例年を踏襲したスケジュールとなっています。特に求人の申込や求人票提出などの各種解禁日はしっかりチェックして、スタートダッシュを切ることができるよう備えておきましょう。

3.五月病の3つの原因

五月病を引き起こす最大の原因はストレスです。では、どのような状況・事象がストレスとなり心身への不調をきたすのでしょうか?以下、新入社員がストレスを感じやすい主な要素を3つ紹介します。

 

① 生活リズムの変化

新卒者は学生生活から社会人生活へ、転職者は新たな職場へ、身を置く環境が変わることで、就寝・起床の時間や休日のサイクルなど様々な生活リズムの変化が生じます。人によっては、初めての一人暮らしなどで生活スタイル自体が一変する場合も少なくありません。これらの変化に身体がついていかず、心身的なストレスとなり五月病を引き起こすケースが良くみられます。

 

② 新しい人間関係

新入社員は、業務や職場に慣れていくだけでなく、上司・同僚・同期など新しい人間関係を構築していかなければなりません。職場での立ち回り方や仕事を円滑に進めていくために必要なコミュニケーションなど、入社や異動の直後はよりたくさんのことに気を使いながら過ごすため、心身が疲弊しやすいのです。

 

③ 理想と現実とのギャップ

・思っていたような成果をあげられない

・仕事とプライベートの両立が思いのほか難しい

など、「この仕事に就いた自分はきっとこんな感じかな?」と思い描いていたイメージと現実にギャップを感じ、自信を失ったり、イライラが募ったりすることでストレスが蓄積していきます。

4.五月病を防ぐために企業がすべきこと

五月病は、企業に対して次のようなマイナスの影響をもたらします。

・業務効率の低下

・社員同士の人間関係の悪化

・労働環境や安全への配慮に対する信用・信頼の損失

五月病対策を講じることは、採用した人材を大切にすることはもちろん、企業の安定した運営にも繋がります。以下、五月病を防ぐために効果的な対策を解説します。

 

① ストレス原因の早期発見

誰がどのようなストレスを感じているのか、ストレスの原因となる事象は何かを早期に発見し、適切な対応をすることが大切です。全社員を対象としたストレスチェックを実施したり、上司との一対一の面談の場を定期的に設けたりして個々のストレス状態の把握やフォローを行うことで、五月病の発症・進行を未然に防ぐことができます。

 

② 社内コミュニケーションの促進

社員同士が交流できる社内イベントの実施やフリーアドレスの導入など、社員同士がコミュニケーションを気軽に取ることができる環境があれば、悩みや不満を相談することで不安・ストレスを緩和すると同時に、社内に潜む問題点の発見も期待できます。また、コミュニケーションの促進が良好な人間関係を構築し、それ自体がストレス原因の除去に繋がる可能性もあります。

 

③ 社内制度の整備

福利厚生や休暇の取得促進など、社内制度を整えて社員が安心して働くことができる環境作りも、五月病防止に有効な手段です。リフレッシュ休暇の導入やメンタルヘルスサポートの提供、身体を動かしてストレス解消ができる設備の設置など、社員が心身の健康維持やストレスケアができる環境を整えることが大切です。ワークライフバランスの改善にも繋がり、社員のエンゲージメントや生産性の向上も期待できます。

 

④ 悩み相談窓口の設置・周知

悩みは一人で抱え込むとどんどん不安・不満が募りますが、信頼できる人に打ち明けることで、心が軽くなりストレスが軽減されることも少なくありません。そのため、誰でも気軽に悩みを打ち明け相談することができる窓口や産業医の設置は、社員のメンタルケアにとても効果的です。これらの相談体制を整えたら全社員への周知を徹底するとともに、五月病の兆候が見られる、または心身の不調を訴える社員がいたら、相談を促しましょう。相談内容を基に適切なフォローを実施することで、症状の進行を防ぐことができます。

5.まとめ

五月病は誰もが発症し得るメンタルヘルスの不調で、企業にとっても生産性の低下や信用の喪失など様々な負の影響をもたらします。「これぐらいのことで体調を崩すなんて」「しばらくすれば治るだろう」などと軽視せずに、積極的に対策を講じながら社員一人ひとりの心身の健康をサポートしていくことが大切です。すべての社員が安心して業務に従事できる環境を整え、安定した事業運営に、本記事をお役立ていただければ幸いです。


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