ここ最近採用がうまくいかない、もっと効果的な採用活動を取り入れたい。そんな企業・採用担当者の方に今おすすめしたいのが”採用ブランディング”です。今回は、採用ブランディングとはなにか、またそのメリット・デメリットについてご紹介します。
目 次
1.はじめに
2.採用ブランディングの基本を知ろう
3.採用ブランディングの5つのメリット
4.採用ブランディングの3つのデメリット
5.まとめ
1.はじめに
「欲しい人材が集まらない」「思ったように採用活動がうまくいかない」人事担当者の多くが、そのような壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。近年の少子高齢化による労働人口の減少により採用は売り手市場が続いており、求人を出して応募者を待っているだけでは求める人材を採用することが難しいのが現状です。そこで今注目されているのが”採用ブランディング”という考え方です。今回は、求める人材に自社を選んでもらうための採用戦略である採用ブランディングの基本とメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
2.採用ブランディングの基本を知ろう
採用ブランディングといっても、まだあまり馴染みのない方も少なくないと思います。まずは、採用ブランディングは基本についてお話します。
① 採用ブランディングとは?
“ブランディング”とは、自社が持つ強みや魅力を打ち出し認知度やイメージの向上を図ると共に、「〇〇といえばこの企業!」「この企業なら〇〇!」という共感や信
頼を得るための取組みのことです。それらを求職者向けに発信して採用活動をより活性化・効率化していくための採用戦略のことを“採用ブランディング”といいます。
② 注目されている理由
今採用ブランディングが注目されている理由は、主に以下の2点です。
1.人材獲得の難易度上昇
有効求人倍率が高めの傾向が続いており、従来通りの採用活動だけを続けていても十分な採用ができず自社にマッチした優秀な人材を獲得することが難しくなってきています。他社との差別化を図り求職者に選ばれる企業になるためにも、採用ブランディングの重要性が高まってきています。
2.情報発信のカジュアル化と多様化
インターネットの普及により、企業から求職者へダイレクトにアプローチすることが容易になってきています。これまでの求人方法に加えホームページやSNS、PR動画など、自社の届けたいメッセージに合わせた発信方法を選び有効活用することでターゲットへより強力に訴求できますし、求職者側も欲しい情報を積極的に取り入れることができます。
3.採用ブランディングの5つのメリット
採用ブランディングを行うことにより生じるメリットについて解説します。
① 企業の認知度向上
特に中小企業やベンチャーなどは、自社の認知度の低さが採用活動のボトルネックとなるケースは多いでしょう。ブランディングの取組みにより自社の情報を積極的に発信することで就職活動以外でも自社を知ってもらう機会を増やすことができ、認知度アップに繋がります。また、同業他社との差別化も図ることができ採用競争においてアドバンテージを得ることもできます。
② 応募者数の増加
認知度アップの結果就職活動以前からその企業について知見がある求職者は、さらに企業メッセージや魅力的な求人情報を得ることで有力な応募先候補として選ぶ可能性が高まります。これにより、応募者数の増加が見込めます。
③ 応募者の質の向上
どんなに応募者数が増えても優秀な人材が集まっても、企業が求める人物像にマッチしていなければ意味がありません。採用ブランディング活動において
・自社について(理念やビジョンなど)
・事業内容
・求める人材像
などを明確に発信することにより、これらに共感し同じような価値観を持った応募者が集まりやすくなります。また、「ぜひこの企業で働きたい」という意欲を掻き立て志望度を向上させる効果も期待できます。
④ 早期離職の抑制
企業から伝えたいメッセージを発信し、求職者はそれらをダイレクトに受信している状態で採用が行われますので、入社後に「思ってた仕事と違っていた」「こういう会社だと思ってなかった」というミスマッチが減り、結果的に早期離職の抑制に繋がります。
⑤ 採用コストの削減
応募者数とマッチング精度がアップすることで最適な採用活動を行うことができ、結果的に採用コストが下がる可能性があります。また、SNSの拡散性を上手に利用することで求人広告等に必要以上に費用をかけずに十分なPR活動をすることも可能です。
4.採用ブランディングの3つのデメリット
採用ブランディングには多くのメリットが存在しますが、もちろんデメリットも存在します。
ここからは代表的な3つのデメリットについて解説します。
① 全社的に取り組む必要がある
魅力的な情報を発信しても、その内容と現場にギャップがあるとブランディングがうまく機能しません。経営陣や人事担当者だけでなく、社内の人々に共有し全社をあげてブランディングの実現に向けて行動していく必要があります。
② 継続的な運用に手間がかかる
情報は、一度発信して完了ではありません。継続した情報発信を行っていく中でたくさんの人の目に触れ、発信方法や内容をブラッシュアップしていくことでブランディングは確立していきます。また、情報のアップデートが止まってしまうと受け手は企業に対して少なからずマイナスなイメージを持つことになり良い結果に繋がりません。このように継続的な運用・発信に手間やコストがかかることは、採用ブランディングにおいてのデメリットといえます。
③ 結果が出るまでに時間がかかる
採用ブランディング活動を始めたからといって、すぐに効果は出ません。発信した情報がしっかりとターゲットに届き自社ブランディングを確立できるまで、ブラッシュアップを繰り返しながら根気強く発信を続けることになります。先を見据えた長期的な運用ができるように計画しましょう。
5.まとめ
今回は、採用ブランディングの基本とそのメリット・デメリットについてご紹介しました。認知度を上げ自社の魅力を発信し続けることで、“自社のファン”を獲得できるのが採用ブランディングの魅力です。「最近採用がうまくいかない」という企業の方は、ぜひこれを機に採用活動に取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか?
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