「指定校求人」と「公開求人」、高卒採用で求人を出す際どちらの求人方法が良いのでしょうか?応募数を増やすには?求める人材と出会えるチャンスをアップするには?今回は、それぞれの求人方法の特徴やメリット・デメリットについて詳しくお話します。
目 次
1.はじめに
2.指定校求人とは?
3.公開求人とは?
4.まとめ
1.はじめに
高卒採用には、指定校求人と公開求人という2つの求人の出し方があります。これらの求人方法の特徴や活用方法について、実は曖昧でよく分からないという人もいるのではないでしょうか?今回は、指定校求人と公開求人のそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
2.指定校求人とは?
企業側が指定した学校にのみ求人を出す方法で、指定を受けた学校は校内選考などを実施して学校推薦で応募者を出します。求人票を申請する際に「推薦依頼高校一覧」という書類に学校名称などの必要事項を記入して一緒に提出することで指定することができ、どの学校に何名の推薦依頼をしているかが求人票に記載されます。
<メリット>
① 求める人材像に合った人材を推薦してもらえる
募集している部署や職種に必要なスキルや知識を持ち合わせた生徒がいる学校に対してピンポイントで募集をかけることができるため、求める人材像により近しい人材との出会いの可能性が高まります。
② 学校との関係を深めることができる
継続的に同一の学校に指定校求人を出すことは、学校側にとっても安定した就職先の確保に繋がります。企業・学校共にWin-Winの関係を築くことができますし、定期的にOB・OGの活躍をシェアすれば、自社に対しての信頼感も高まります。
③ 無駄のない選考を実施できる
すでにターゲットを絞って求人を出すことでターゲット外からの応募はなくなるため、選考活動にかかる労力やコストを最小限に抑えることができます。
<デメリット>
① 人材との出会いの幅が狭くなる
指定校求人を出せば必ず応募があるという訳ではありません。むしろ、学校を限定したことにより様々な人材との出会いのチャンスは狭くなります。多くの学校に指定校求人を出せばこのデメリットは解決できると思われるかもしれませんが、実は、募集をかける学校数は「募集人数の3倍まで」という暗黙のルールが存在します。3倍を超えても違反ではありませんが、他の企業などからあまり良い目で見られないことがあります。説明会で確認をしたり、すでに高卒採用を行っている企業の担当者に聞いてみたりして、適切な求人を実施できるようにしましょう。
3.公開求人とは?
高校訪問や郵送での求人票の提出の他「高卒就職情報WEB提供サービス」で全国に公開されるため、広い範囲に応募が可能な方法です。WEBサイト上では、翌年6月まで求人が公開されます。求人申込時に推薦依頼高校を指定しなかった場合は公開求人としての扱いとなります。
<メリット>
① 求人票を提出していない学校の生徒にも求人を見てもらえる
求人票を学校へ提出する方法は主に訪問と郵送ですが、多くの学校へ提出すればするほど時間とコストがかさみますので、どうしても対応の行き届かない学校が出てくるでしょう。しかし公開求人であれば地域を問わず全国の学校で閲覧が可能なので、フォローしきれなかった学校の生徒や先生にも求人を見てもらえるチャンスがあります。
<デメリット>
① 先生から生徒へ薦める際の優先順位が低い
先生は、指定校→公開(持参・郵送)→公開(Web)の順で目を通すことが多いため、先生から生徒に応募先を推薦する際にも指定校推薦の企業の優先順位が高くなる傾向があります。そのため、応募が集まりにくいというデメリットがあります。
② 応募者獲得のためのPR活動が必要
公開求人で求人を出しているだけでは思うような応募は見込めませんので、積極的なPR活動が必要になります。高卒向けの採用サイトで社内の様子や働き方を写真や図で分かりやすく紹介したり、SNSなどを利用して自社の魅力や強みを打ち出した採用動画を公開したり、求人票以外のツールを上手に利用して先生や生徒に興味を持ってもらえたら、応募獲得の可能性はグッとアップします。
4.まとめ
指定校求人と公開求人の違いを表にまとめました。
採用人数や採用したい人材、募集をかける職種などに合わせて適切な求人方法を選択することが大切です。今回ご紹介した指定校求人と公開求人それぞれの特徴を把握し、高卒採用実施の際にぜひご活用ください。
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