目 次
1.はじめに
2.ATSとは?
3.ATS活用のメリット
4.ATS活用のデメリット
5.導入のポイント
6.まとめ
1.はじめに
2 .ATSとは?
ATSは「Applicant Tracking System」の略で、採用管理システムのことを意味します。採用に係るプロセス全体をシステム上でまとめ、膨大な応募情報や応募者への対応をスピーディに処理することができるツールです。サービスを提供している企業は多数ありますが、以下のような項目を主にフォローしています。
・求人媒体への求人情報掲載
・応募者管理
・選考の進捗や結果の管理
・採否通知・内定者フォロー
・全体的なスケジュール管理
他にも、応募・採用状況の分析やレポートの共有、自社の採用ホームページ作成などのサービスを利用できるものもあります。
3.ATS活用の4つのメリット
① 採用活動を一括管理できる
複数の求人媒体を利用していても、新卒や中途など異なる属性の採用を同時に進めていても、あらゆる採用プロセスを一つに集約して管理できるので全体の進捗状況などが把握しやすくなります。また、自動処理により様々なプロセスの効率化が見込めるため迅速な求人の作成や応募者対応が可能となり、競合他社に差をつけ採用のチャンスを作り出すことができます。
② 状況や進捗の共有が簡単にできる
担当者間でアカウントを作成したりログイン情報を共有しておくことで、いつでも最新の情報を確認することが可能です。また、ミーティングなどでも画面を見ながら話ができるため、過剰な資料を準備する手間も省くことができます。ATSソフトを開けば全員がいつでも同じ情報を得ることができる手軽さも良いですね。
③ 抜け・漏れが防止できる
応募者への連絡の遅れや抜けは応募者の志望度ダウンに繋がり、せっかく応募してきてくれた人材を逃してしまう恐れがあります。一括管理ができるATSを利用すれば、応募者ごとの進捗が分かりやすくなり業務の抜け漏れを防止することができます。
④ PDCAをタイムリーに回すことができる
リアルタイムの状況把握や担当間での情報共有が簡単にできることから、タイムリーなフィードバックが可能となり採用計画の軌道修正やブラッシュアップをスピーディに行うことができます。市場の変化にも柔軟に対応でき、業務効率や訴求力をアップして自社の採用力強化が見込めます。
4.ATS活用の2つのデメリット
① 採用コストが上がる
有料で利用するものですので、導入前はExcelなど元々あるソフトで管理していた場合には、導入後はコストがアップします。初期費用や月額料金、追加オプションにかかる価格などを比較して、採用ビジョンと費用対効果を考慮し自社にあったサービスを選びましょう。
② 慣れるまでに時間がかかる
便利な機能がたくさんあるものの、人によっては操作感などになかなか慣れず、使いこなしたり導入のメリットを実感したりするまでに時間がかかる場合もあります。
5.ATS導入のポイント
導入する際には、以下の2つのポイントを抑えておきましょう。
① 自社のニーズ・予算に合うものを選ぶ
「評判がいい」「他社より低価格」などの理由で安易に決めてしまうと、自社の”やりたいこと”と”実際にできること”にミスマッチが発生し、せっかく導入したにも関わらずATSのメリットを生かし切ることができない可能性もあります。
・どのような機能が欲しいか
・使いたい求人媒体はなにか
・ATSにかけられる予算はいくらか
を事前に明確にしてから、どのATSを導入するかの比較・検討を行いましょう。
② 使える機能・使い方を確認する
基本機能の項目、追加オプションの有無や項目、システムから掲載可能な求人媒体の種類などは忘れずにチェックしておきましょう。また、導入前の自社の採用管理のやり方やシチュエーションをまとめておき、違和感なく導入できるのか、担当者全員で活用していけるかを踏まえて選ぶことも大切です。
6.まとめ
ATSは、採用のプロセス全体の高速化と共に採用の質を高めることができる非常に便利なシステムです。競合他社に差をつけるためには、マーケティングとスピードが大切です。自社にぴったりのATSを選び活用することができれば、激化する採用戦線を勝ち抜く大きな力になるかもしれませんね。
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