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採用コラム

RPOってなに?採用代行の
メリット・デメリットや注意点とは?

昨今の採用の難化により、自社での採用活動がいまいちうまくいかないと頭を抱えている採用担当者は少なくないと思います。そんな採用活動、実はプロに代行を依頼できることを知っていますか?今回は、近年注目されている「RPO」についてお話します。

目 次​

1.はじめに

2.RPOが注目されている理由とは?

3.RPOを利用する際の注意点

4.3つのメリット

5.3つのデメリット

6.まとめ

1.はじめに

売り手市場に伴う人材獲得方法の変化や複雑化から、採用に係る業務は以前に比べ担当者の負担が大きくなっており、人手不足やコア業務への支障など様々な問題に直面している企業は少なくありません。こうした課題を解決する手だての一つ、“RPO”というものをご存じですか?これは「Recruitment Process Outsourcing」の略で、採用代行サービスを意味します。採用計画の立案から、求人広告への出稿や説明会などのPR活動、応募者対応、選考・結果通知まで、採用に関する様々なプロセスを委託することができるものです。今回は、RPOが注目される理由や利用する際の注意点などを紹介します。

2.RPOが注目されている理由とは?

これまでは当たり前のように内部のみで行っていた採用活動ですが、なぜRPOが注目されるようになったのでしょうか?それには、以下の3つの理由があります。

 

① 採用難度が上がっている

少子高齢化や転職の多様化により、従来の採用活動だけでは足りず採用の難易度が高まっています。他社との差別化を計り採用戦線を勝ち抜くために、専門家のノウハウや知識を生かした採用戦略が重要視されているのです。

 

② 採用活動期間が長期化している

大卒新卒の場合3年生のうちから就職活動が始まることが多く、選考活動終了後も内定辞退を防ぐためのフォローなどが欠かせないため、入社までの期間を含めると1年以上採用活動を継続することになります。期間中に繁閑の波はあるものの、担当者は常に採用に関わることになり人事専任でもない限りはコア業務にも少なからず影響が出ます。そのような担当者負担を減らし長期に渡り安定した採用活動を実施するために、外部へ委託する企業が増えているのです。

 

③ 採用に係る業務負担が増えている

近年では、他社との差別化を計り求職者に選ばれる企業となるべく、求人広告媒体以外にも自社の採用サイトの運用やSNSでの情報発信、採用動画の作成など、採用活動に多様な媒体を用いることが多くなりました。その企画・作成・運用の業務が増えれば、もちろん採用に係る担当者の業務負担も増加します。社内の業務バランスを保つためにも、RPOは注目されているのです。

3.RPOを利用する際の注意点

実は、労働者の募集を第三者に委託することは“委託募集”という行為に当たります。委託募集を行う場合、その適格性を事前にチェックするために許可制が取られています(職業安定法第36条1項、同法第60条、同法施行規則第37条1項3号)。そのためRPOサービス業者へ委託する場合には、厚生労働大臣または就業地管轄の都道府県労働局長の許可を受ける必要があることに注意が必要です。ちなみに、外部へ委託する業務の範囲によってはこの許可が不要な場合もあります。例えば、募集・選考は自社で行い採用試験用の問題作成や試験実施のみを外部へ委託する場合は、「第三者が労働者の募集を行っている」とはみなされず、委託募集には該当しません。自社の採用計画や採用活動の現状から委託する業務・しない業務を明確にした上で、許可が必要であるかどうかをしっかり確認するようにしましょう。

 

4.3つのメリット

RPOを利用するにあたってのメリットを3つピックアップしましたので、以下ご紹介します。

 

① 採用力強化

採用担当者の業務負担を軽減することで、担当者が本来注力すべきコア業務に集中できます。採用戦略を立てたり自社の人事関係の現状を分析したり、より精度の高い採用活動に向けて動くことができますし、応募者や内定者に対する迅速・こまめなフォローも可能になります。これらの効果は自社の採用力強化に繋がり、また、採用のプロの知識・ノウハウを取り入れられることで採用力のベースアップにもなります。

 

② 採用活動の改善

RPOサービス業者は、関わった採用に関するレポートや分析などを提出してくれることがほとんどです。プロの目から見た客観的な意見を得る良い機会にもなりますし、自社に足りない所や伸ばすべき点が明確になり、今後の採用活動の改善に活用することができます。

 

③ 母集団の量・質の向上

独自のノウハウを生かした募集活動は、求職者への訴求力アップが期待できます。効率的かつ効果的にターゲットへ情報を届け、また、やり取りも迅速・スムーズに行うため、説明会への参加率アップや応募者・内定者の志望度アップも期待できます。

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5.3つのデメリット

次に、3つのデメリットを紹介します。デメリットをしっかりと理解し、上手なRPO活用にお役立てください。

 

① 社内にノウハウが蓄積されにくい

基本的に業務を行うのは採用代行業者のため、その採用のノウハウが社内に蓄積されにくいことが最大のデメリットと言えるでしょう。現場の細かなノウハウは、レポートや分析結果からは得られないものが多いと思います。定例で情報交換の場を設けるなどして、そのノウハウを自社にも残していくような対策をするのがおすすめです。

 

② ミスマッチを生む可能性がある

指揮不要ですべて動いてくれるからと言って、採用代行業者へ何もかもを任せっきりにしてしまうと採用のミスマッチを招く恐れがあります。自社の求める人材とは異なる人が多く集まってしまったり、企業の思いや採用の趣旨が求職者に伝わらず内定辞退が多発してしまったり、思うような結果が出ないことが考えられます。業者とのコミュニケーションは怠らず、自社と代行業者の目線をしっかりと合せていくことが大切です。

 

③ 採用人数によっては費用対効果が見合わない

外部へ業務を委託するということは、当然それ相応の費用が発生します。自社の採用計画によっては、費用対効果に見合わずコストに大きな無駄が生じてしまう場合があります。「とにかくお任せしたいから」と見切り発車することなく、何人採用したいのか、いつからどれくらいの期間に何が必要なのかなどを社内で明確にし、その上でRPOを利用するかどうかを決めましょう。

6.まとめ

RPOは、採用担当者の負担軽減や採用効果アップなど様々なメリットがあります。上手に使えば、他社に差をつけ優秀な人材に出会える大きなチャンスを掴みとれるかもしれませんね。自社の採用活動を今一度顧み、効率の向上や採用の見直しが必要な場合には、ぜひ活用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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