たくさんの企業が一斉に動き出す高卒採用活動では、募集をかける学校や求職者である生徒自身に自社についての理解を深めてもらうと共に、いかに他社との差別化を図れるかが重要です。今回は、採用情報の発信に役立つ5つのおすすめツールをご紹介します。
目 次
1.はじめに
2.ターゲットを明確にする
3.高卒採用で使えるツール5選
4.まとめ
1.はじめに
そろそろ高卒採用に向けて本格的に動き出す企業は多いのではないでしょうか?独自のルールやスケジュールがある高卒採用においては、募集をかけたい学校に対してアプローチする手段も時間も非常に限られています。そこで、他の募集企業に埋もれることなく効率的かつ的確に自社の情報や魅力を発信していくために活用したいのが「採用ツール」です。ここでは、高卒採用活動で役立つツールや作成する際のポイントなどをご紹介していきます。
2.ターゲットを明確にする
ツールを作成する前に、「そのツールを誰に届けたいのか?」「誰に対してどんな情報を伝えたいのか?」というターゲットを明確に定めましょう。求職者と直接やり取りをする大卒や中途の採用と違い、高卒採用でまず最初にアプローチするのは学校の先生です。また、まだ若く社会経験の浅い高校生ですから、その保護者も就職先の選定に少なからず関わりを持ってくると考えられます。生徒自身に「働いてみたい!」と思ってもらうことはもちろんですが、ツールによっては先生や保護者をメインターゲットとして訴求力を考えて作成する必要があります。では、ターゲットとなり得る先生・保護者・生徒は、応募先の選定にどのような情報を欲しているのでしょうか?それぞれが企業に対して注目・期待していることを以下にまとめました。
① 先生
企業と生徒との間に入り希望や能力を鑑みて情報提供や紹介を行う先生は、生徒の応募先選定に対してとても大きな影響力を持っています。特に次の2点は重視する傾向にあるようです。
・生徒が活躍できる企業か
募集している職種が生徒の能力に合っているか、力を発揮できる分野かを大切にします。
・生徒が安心して働ける環境か
離職率が高いとやはり印象はよくありませんし、育成環境や福利厚生が充実しているかもポイントです。
② 保護者
我が子が初めての社会人生活をスタートする訳ですから、大きく干渉はしなくともなるべく「いい企業」に就職してほしいと願う保護者がほとんどです。前述の先生の注目点に加え、次の2点を見て「いい企業」であるかを判断する傾向にあります。
・経営が安定しているか
資本金や従業員数、創業年数など主に会社の規模を表す数字を見て安定しているかを判断します。
・企業としての成長性はあるか
企業そのものの将来性はもちろんですが、今社会的に成長している業界や分野かどうかも気になるところです。
③ 生徒
自分に合った仕事内容であることはもちろん重視しますが、例えば以下に挙げる3点のように「自分が安心して身をおける場であるか」ということにも特に関心があります。
・職場の雰囲気が自分に合っているか
・人間関係の良い職場か
・プライベートも大切にできる待遇があるか
3.高卒採用で使えるツール5選
高卒採用活動が本格的に始まるのは、ハローワークの求人票が発行される7月です。ここでスタートダッシュを決めて採用活動を優位に進めていくためにも、使用するツールを事前にしっかり準備しておきましょう。ここでは、高卒採用で役に立つツールを5つご紹介します。それぞれの媒体が持つ特徴や活用方法、どのターゲットに効果的かなどを詳しく解説します。
① 会社紹介パンフレット
学校へ求人票を発送する際に同封したり、学校訪問の際に持参したりして活用する媒体で、写真と文字を使って会社の全体像や職場内の様子を伝えることに適しています。例えば、実際に働いている姿をイメージしやすいように既存社員の働いている姿を写真付きで見せたり、会社概要などの具体的な数値を含むような内容は文字メインのシンプルな作りにしたりと、伝えたい情報に合わせた構成にすることでより訴求力はアップします。こういった紙媒体は、先生や保護者世代にとっては慣れ親しんだ情報源ですし、特に先生は最初に目を通す人物でもあります。そこをメインターゲットとして内容やデザインを作り込んでいくことがおすすめです。
② 会社のホームページ
インターネットの普及により、募集企業について詳しい情報を求めてウェブ検索をすることは、就職活動では今や当たり前の行動です。掲載できる情報量に限りがある紙媒体と違い、ホームページはページ数に制限なく情報を掲載できます。パンフレットや求人票には載せきれなかった情報を補完するための+αのコンテンツで自社ならではの魅力を打ち出すことに向いています。先生から紹介された企業について生徒達がウェブ検索することを想定して、動画などのデジタルコンテンツを取り入れた親しみやすい作りを意識してみてはいかがでしょうか。
③ 求人サイト
外部の求人サイトに登録したり、最近では独自の採用サイトを立ち上げている企業も増えています。ウェブ検索でたどり着いた人に対して企業の情報を提供するという点では、前述のホームページと同じような活用法になります。しかしこちらはより「採用」に特化したコンテンツですので、募集内容などがより詳細に記載されているため就職活動で欲しい情報を得るのに適していると言えるでしょう。こちらも、ウェブ検索の頻度が高い生徒向けに作成するのが効果的です。
④ SNS
こちらもインターネットを活用したツールです。ホームページなどのウェブサイトよりもさらに手軽に情報を発信・取得できとても便利です。最近では、検索サイトで情報を調べることと同じぐらいSNSで情報を集めるパターンが増えてきています。情報発信者の個性が出やすく、職場の雰囲気や人間関係の良さを伝えるのにぴったりな手段です。普段からSNSを使用している生徒達に対して情報が伝わりやすく、好印象を与えることができます。
⑤ 動画
動画は、情報伝達の手段の中でも特に自由度が高く受け手に伝わりやすい形式です。映像だけではなく、文字や写真に動きをつけたり音楽や効果音を入れたりすることができますので、伝えたいことが的確に伝わり「この企業、気になる!」という心理を生み出すきっかけを作ることができます。また、会社説明の動画を一つ作成しておけば
・ホームページに掲載する
・SNSで発信する
・オフラインでの説明会等で流す
など様々な場面で活用できます。会社の雰囲気や仕事内容を気にする生徒達にとっては、それらをイメージしやすい動画コンテンツはとても相性がいいですね。
4.まとめ
ターゲットを決める重要性とおすすめの5つのツールについてお話してきました。高卒採用活動においてオンラインとオフラインのツールを上手に利用することで、先生・保護者・生徒のそれぞれのターゲットをカバーし効率的に自社をアピールすることができます。打ち出したい特色や伝えたい情報に応じて、御社にぴったりのツールを見つけてくださいね。
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