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採用コラム

令和7年3月末卒
福島県内高等学校卒業者就職状況レポート

文部科学省および厚生労働省より公表されている高卒就職状況に関する資料を基に、令和7年3月末卒高卒者の福島県内の就職動向についてまとめました。

目 次​

1.はじめに
2.全国と比較した福島県の就職率
3.福島県内の就職状況について
 ① 過去5年の就職希望者・求人数の推移
 ② 地方別就職率
 ③ 産業別就職者数

4.まとめ

1.はじめに

文部科学省や厚生労働省より、令和7年3月新規高卒者の就職状況についての資料が公表されています。今回は、これらの調査結果をもとに、福島県内における最新の高卒求人動向についてまとめました。

2.全国と比較した福島県の就職率

文部科学省より公表された資料を基に、令和7年3月末卒の高卒新卒者の就職率について、全国の地方別と福島県を抜粋した表を作成しました。

(出典:文部科学省 令和7年3月新規高等学校卒業者の就職状況(令和7年3月末現在)に関する調査について

 

全国地方別

 

 

<都道府県別就職率>

就職率が高い県

1 福島県、富山県 99.9%

2 福井県 99.8%、

3 広島県 99.7%

就職率が低い県

1 沖縄県 91.9%

2 神奈川県 94.7%

3 東京都 95.0%

 

卒者の就職率は、福島県と富山県が同率トップで99.9%でした。卒業者に対しての就職希望者の割合と就職率共に東北地方が高く、東北6県の中でも福島県は、東北6県の中で就職希望者数が最も多い結果となりました。全国合計と比較しても、就職希望者率は+10.5%、就職率は+1.9%で、福島県は高卒就職のニーズが高いことがうかがえます。

3.福島県内の就職状況について

全国と福島の比較の次は、福島県内の就職状況の詳細を解説します。
福島労働局より公表された職業紹介状況の資料(令和7年3月末時点)を基に、以下のグラフと表を作成しました。
(出典:福島労働局 令和7年3月新規高等学校卒業者の職業紹介状況【令和7年3月末現在】

① 過去5年の就職希望者・求人数の推移
求人数は、年々増加傾向にありました。本年は微減ですが、前年比ではほぼ横ばいの状態です。一方、高卒新卒での就職希望者の数は、少子高齢化の影響を受け年々減少しています。求人数と求職者数の差が開き、求人倍率が上昇し、企業にとっては厳しい売り手市場が続いています。

また、福島労働局が公表した最新の求職動向調査によると、令和8年3月卒業予定者のうち、就職を希望している学生は3,228人で、前年よりもさらに微減していることが分かります。
 
② 地方別就職率
浜通りは、就職希望者率が3地方の中で最も高く就職率も100%です。中通りと会津地方も、99.5%以上の就職率をキープしています。9,344件の求人に対し就職希望者は3,277人で、求人倍率は前年比+0.06ポイントの2.85倍と、依然として高い水準が続いています。

③ 産業別就職者数
特に就職者数の多い産業の上位5業種を紹介します。
1 製造業 3,652人(前年比△81人)
2 建設業 1,895人(前年比+26人)
3 卸売業、小売業 1,151人(前年比+37人)
4 医療、福祉 763人(前年比△3人)
5 サービス業(他に分類されないもの) 448人(前年比△31人)

 

一番就職者が多い産業は製造業で、前年比では81人減少していますが、引き続き製造業界の高卒採用ニーズが高いことがわかります。中でも、金属製品、輸送用機械機器、電子部品・デバイス・電子回路、食料品は300人を超えています。

4.まとめ

コロナ禍で一度落ち込んだ後に年々増加傾向にあった求人数は、今回は微減していったん落ち着いた様子です。しかし、依然として少子高齢化による求職者数の落ち込みは続いています。若い人材は、事業の継続や発展に欠かせません。採用活動の中で他社との差別化を図り自社の魅力をいかに発信していくかが、高卒採用成功への分かれ道です。今回の就職状況レポートを、採用計画や戦略の立案にぜひお役立てください。

 

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