情報を伝えるツールとして動画は非常に有効であり、それは採用活動においても同様です。今回は採用動画における従業員インタビューの重要性や5つのポイントについて解説します。
目 次
1.はじめに
2.採用動画とは
3.採用動画に従業員インタビューを載せる重要性
4.従業員インタビューの5つのポイント
5.従業員インタビューの質問項目例
6.まとめ
1.はじめに
採用活動に力を入れている企業は、お金をかけて求人を出すだけではなく、様々な採用ツールの活用にも取り組んでいます。その中でも、多くの企業が取り組み始めているツールの一つに採用動画があります。しかし、採用動画といっても、ただの企業紹介動画になってしまい、いまいち反響がないという企業も多いです。そこでポイントとなるのが従業員インタビューです。今回は、採用動画における従業員インタビューのポイントについて解説します。
2.採用動画とは
採用動画は、その名の通り、採用活動で活用する動画のことを指します。良い人材を採用するために、企業や働く人の魅力を伝える動画になります。
採用活動において、仕事内容や条件面に関しては、求人票やサイトなどの文字情報でも伝えることができます。しかし、会社の雰囲気や、実際に働いている方のいきいきとした表情などは、文字情報だけでは伝えることはできません。
そこで効果を発揮するのが動画になります。動きのあるコンテンツで、お仕事を探している方に興味を持ってもらうとともに、より自社について深く知ってもらうことができるのが採用動画の強みでしょう。特に、若い人材に関しては情報を動画から収集することに慣れています。そのため、若手の今後の中心となって働いてもらえるような人材を採用したいのであれば、採用ツールとして動画は準備しておく方が良いでしょう。
3.採用動画に従業員インタビューを載せる重要性
採用動画に含めるべき内容としては、
・会社紹介
・仕事場の風景
・従業員が仕事をしている姿
・従業員のインタビュー
・社長からのメッセージ
などが考えられます。
どの内容も非常に重要ですが、その中でも特に押さえておきたいのが、従業員インタビューです。
お仕事を探している方というのは、転職先の仕事内容や条件ももちろんですが、実際にどんな人が働いているのかという点にも注目しています。どんなに条件が良かったとしても、実際にどのような人が働いているのかが見えてこなければ、その会社で働こうとは思わないでしょう。反対に、従業員インタビューで、実際に働いている方のリアルな声として、この会社で働くことのやりがいや、楽しさを伝えることができれば、応募に向けての後押しとなるでしょう。
こういった従業員の声は、テキストベースで伝えることも可能ではありますが、動画であれば表情や雰囲気、人柄、熱意といった部分まで伝えることができます。求職者が欲している情報を、よりリアルに伝えることができるという点から、採用動画には従業員インタビューを載せるべきだと言えるでしょう。
4.従業員インタビューの5つのポイント
ここまでは採用動画における従業員インタビューの重要性についてお伝えしてきました。では、従業員インタビューを採用動画に載せる際、どのようなことがポイントになるのでしょうか?ここからは、採用動画の反響を高める従業員インタビューのポイントについて解説します。
① ターゲット設定をしっかり行う
最初に重要となるのは、ターゲット設定です。自社が採用したい人物像はどのような方なのか、誰に動画を見てもらいたいのか、などからターゲット設定していきます。中途採用で活用するのか、新卒採用で活用するのか、また新卒採用の中でも高卒なのか大卒なのか、ターゲットによって従業員インタビューで対象となる従業員や、質問項目が変わってきます。このターゲット設定含めた企画段階が、動画制作の肝となるため、時間をかけてでも丁寧に決めていきましょう。
② インタビュー対象者のキャスティングを行う
次に、インタビュー対象者となる従業員を選定していきます。対象者を選定する際のポイントは、ターゲットとなる人材にあわせるという点です。例えば、中途採用で未経験の方をターゲットに設定している場合は、同じような境遇で入社した方、できれば未経験から中途入社し現在活躍している方、をキャスティングしましょう。新卒採用であれば、同じように新卒入社の方、もしくは一緒に働くことが想定される年齢の近い先輩社員の方などをキャスティングするとよいでしょう。このキャスティングした方と、ターゲットの間でミスマッチが発生してしまうと、お仕事を探している方に内容が刺さらない可能性が高いです。実際に求職者の方に自分が働く姿をイメージしてもらえるような方のキャスティングを行いましょう。
③ 撮影場所・方法を決める
撮影場所も重要なポイントになります。従業員インタビューのメインは従業員の方ですが、インタビューを行っている背景も同時に目に入ることになります。会社の機密情報が映らないようにするなどは大前提として、会社の雰囲気が伝わりやすいような場所で撮影するようにしましょう。
また、同じような背景やアングルが続いてしまうと、従業員インタビュー自体に求職者の方が飽きてきてしまう可能性もあります。アングルを変えて前進を映したり、別のシーンを差し込んだりなどの工夫も検討してみましょう。
④ 字幕を追加する
インタビューに字幕を追加することも大切です。採用動画は、自社で開催する会社説明会で流すなどのケースが多いですが、合同企業説明会で流すこともあります。合同企業説明会のような、他社との距離が近く、採用動画の音声が聞き取りづらい場合、字幕が無いと求職者に動画の内容を伝えることができません。そのような場面に備えるためにも、従業員インタビュー動画への字幕の追加は忘れないようにしましょう。
⑤ 情報を出し惜しみしない
求職者が従業員インタビューから最も知りたい情報は、働いている方のリアルな生の声です。そのため、その従業員の方が働きながら感じていることを包み隠さず伝えていきましょう。すべてがポジティブな情報でなくても問題ありません。良いところだけでなく、ネガティブな情報まで伝えることで、求職者の方は親近感を持ちやすくなるでしょう。また、ミスマッチの防止にもつながるため、出すことができる情報はすべて開示するようにしていきましょう。
5.従業員インタビューの質問項目例
ここからは、採用動画に載せる従業員インタビューで、どのような質問の受け答えを載せるべきなのか、その質問項目の例文を紹介していきます。
《入社前についての質問》
・転職、就職活動の際に、どのような視点で会社を探していたか?
・この会社のことはどのようにして知ったのか?
・この会社の採用フローを進めるなかで、どんな印象を持ったか?
・採用フローにおいて、他の会社と違うと感じた点はあるか?
・入社を決めた要因は何か?
《入社後についての質問》
・入社前と入社後で感じた違いはなにか?
・入社後、最初に任されたのはどのような仕事だったか?
・「入社してよかった」と感じていることはなにか?
・入社する前に知っておきたかったと思うことはあるか?
《仕事内容についての質問》
・現在所属している部署やチームは?
・部署やチーム内ではどのような仕事をしているか?
・一日(もしくは一週間)の仕事の流れは?
・今の業務のやりがいはなにか?
・これまで一番苦労した、辛かった、仕事のエピソードはあるか?
・これまでで一番成功を感じた、楽しかった仕事のエピソードはあるか?
・仕事における失敗経験はあるか?
・尊敬できる上司、同僚はいるか?
・お客様とのやり取りのなかで、印象深いエピソードはあるか?
・今後、挑戦したい仕事はあるか?
《その他の質問》
・仕事後や休日といったプライベートの時間はどのように過ごしているか?
・仕事とプライベートの両立は無理なくできているか?
・「あってよかった」と感じる企業の福利厚生などはあるか?
6.まとめ
いかがだったでしょうか?求職者に自社の情報を届けるツールとして、採用動画は魅力的であり、その中でも従業員インタビューを掲載することは非常に効果的です。これから採用動画の作成を検討しているという方は、従業員インタビューの掲載を検討してみてはいかがでしょうか?
また、福島採用.comでは、福島県内の企業の採用サポートを実施しています。
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