ここ数年で急速に普及しているオンライン採用ですが、なぜここまで導入する企業が増えたのでしょうか?また、オンラインに切り替えても採用を成功させるにはどのようなことをすれば良いのでしょうか?今回は、オンライン採用についてお話します。
目 次
1.はじめに
2.オンライン採用とは
3.オンライン採用が増えている理由
4.成功させるためにするべき5つのこと
5.まとめ
1.はじめに
近年、採用活動のオンライン化が急速に広がりをみせています。直接顔を合わせたり、同じ場所にたくさんの募集企業・求職者が集まるのが一般的だった従来の採用方法から一変、なぜオンラインを導入する企業が増えているのでしょうか?また、採用のオンライン化が求められている理由とは一体何でしょうか?今回は、オンライン採用が増えている理由と、成功させるためのポイントについてお話します。
2.オンライン採用とは
オンライン採用とは、自社の会議室での面接や大きなホールで開催される合同説明会など、いわゆる“オフライン”で実施していた従来の採用活動を、リモートツールなどを利用してオンラインでの実施に置き換えたものです。求職者とのやり取りをすべてオンラインで行う場合もありますし、面接のみをリモートにするなど一部のプロセスをオンラインにする場合もあります。
3.オンライン採用が増えている理由
近年オンライン採用が増えている理由や背景について解説します。
① 新型コロナウイルス感染症の感染拡大
新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけにオンライン採用を導入したという企業は多いと思います。直接顔を合わせたり、大人数が一堂に会したりすることによる感染リスクを下げるため、また、感染リスクの高いオフラインでの説明会や面接は応募者が集まりにくくなってしまったため、安心・安全な環境で母集団を形成できるオンラインでの活動を余儀なくされているという背景も少なからずあるでしょう。
② ネット環境の普及
映像や音声をスムーズに発信・受信できるネットワーク環境の普及により、リモートツールでの対話や会社説明会動画・採用サイトなどデジタルコンテンツでの企業PRが簡単にできるようになったのも大きな理由の一つです。より手軽に、より多くの人々に情報を発信でき、時間や場所にとらわれず少ない負担で参加できる所がオンライン採用の魅力であり、導入企業が増えている所以です。
③ 求職者の意識の変化
オンラインツールやデジタルコンテンツに慣れ親しんだ世代の求職者は特に、オンラインでの採用・求職活動に対してとても好意的でメリットを感じている人が多いです。むしろ、オンラインでの説明会や面接に対応していない会社に対しては「柔軟性がない」「考えが古い会社なのでは」という印象も与えかねません。そういった求職者のニーズを反映して、オンライン採用の導入が進んでいるのです。
4.成功させるためにするべき5つのこと
オンライン採用を成功させるためには、社内のオンライン体制を整えることはもちろんですが、求職者への配慮も重要なポイントとなります。ここでは、社内向け・求職者向けにすべきことを併せて5点ご紹介します。
<社内向け>
① オンライン化するプロセスは早めに決める
説明会、募集、面接などの採用過程の中でどれをオンライン化するのかは、なるべく早めの段階で厳選することをおすすめします。オンラインで行うためには、どれも専用のツールが必要になります。
・採用動画を作ることになったが、募集開始がすぐそこまで迫っている
・急遽オンラインで面接をすることになったが、ツールがアップデートされていて使用感が変わってしまった
など、準備が不十分であると質の高い採用を行うことはできません。早め早めの決定・準備が大切です。
② 適したツールを選ぶ
説明会なら、リアルタイムに説明・質疑応答を行うビデオ通話や、事前収録した動画を求職者に配信する方法などの選択肢があります。新卒採用であれば、同じ時間に候補者が介してコミュニケーションがとれるビデオ通話型に、中途採用なら各自が都合の良い時間に見ることができる事前収録配信型にするなど、自社の採用スタイルや求職者の属性などを考慮してより適したツール・手法を使いましょう。
③ 採用担当者がオンラインに慣れる
オフラインと違い、ネット環境やツールに左右されるオンライン採用では、通信不良やツールの不具合などのトラブルもよく起こります。そういったイレギュラー事象にも適切に対処できるよう、採用に関わる担当者に対しては、マニュアルの配布や事前研修を行いオンライン採用ならではのフローや使用するツールそのものに慣れ、スムーズに採用活動を実施できる体制を整えておきましょう。
<求職者向け>
④ 早めに事前案内を行う
オンライン化が進んでいるとはいえまだ不慣れな求職者も少なくありません。ビデオ通話の入室の仕方や基本操作の事前案内や、当日のおおまかな流れを伝えておくだけでも、求職者は安心感を持って臨めますし、うまく繋がらないなどのトラブルが起こった際にも余裕を持ったフォローが可能になります。
⑤ アイスブレイクで不安感を取り除く
オンラインでは、非言語コミュニケーションが乏しくなりがちです。特に面接は、オフラインでも緊張する訳ですから、画面越しに面接官の顔しか見えないオンラインではますます緊張は高まることでしょう。面接が始まったら、まずは緊張をほぐすための会話をはさみ、なるべくリラックスした状態で臨んでもらえるようなフォローを入れましょう。面接中も、「話はうまく伝わっているだろうか」「もしかして的外れな事を発言しているのでは?」と求職者が不安にならないためにも、相槌などの傾聴の姿勢をしっかりと見せることが大切です。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?直接顔を合わせることなく進行していくオンライン採用では、事前準備と求職者への配慮が重要です。採用活動のオンライン化を検討している、または、最近始めたばかりでコツがつかめないという担当者の方がいましたら、ぜひ今回お話ししたポイントを参考にしてみてくださいね。
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